メタバース内でアルバイト求人あり！アバターワークの事例、働く方法も

ゲームやイベントなどで注目を集めるインターネット上の仮想空間「メタバース」ですが、メタバース内で働くことも可能です。メタバース関連企業からアルバイトの求人募集も出ており、新しい働き方として認知度も高まってきています。

メタバースの特徴は、個人的な興味や希望に合わせて、仕事を選んで働ける点。現実世界に拘らず、新しい選択肢として探してみるのも良いでしょう。

この記事では、メタバース内でアルバイトしたい方を対象に、アバターワークの事例や働き方などについて解説しています。

メタバース内で働くことに興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

仮想空間メタバースでアルバイトできる？新しい働き方とは

冒頭でもお伝えしましたが、仮想空間のメタバース内でも現実世界と同じようにアルバイトが可能です。すでに求人募集もされており、販売やサービス業、オフィスワークなど、様々な職種から自分に合った仕事を探せます。

メタバース内のアルバイトはインターネットの中の仕事

メタバース内でアルバイトをするということは、「働く場所（職場）がインターネット上の世界（仮想空間）である」ということを意味します。

メタバース内では、自分自身を「アバター」と呼ばれる仮想のキャラクターに置き換えて操作し、接客や与えられたタスクをこなすことで給与が発生します。

このメタバース内で仕事は「アバターワーク」とも呼ばれており、現実世界とは違った新しい働き方が可能です。

アバターワークは非正規雇用であることが多く、多様な業種や業務内容があるため、個人的な興味や希望に合わせて働けるのが特徴です。

メタバースについて

メタバースをひと言で表すと、「インターネット上の仮想空間」のことです。詳しくはこちらの記事で詳しくまとめています。併せて参考にしてください。

短時間勤務の募集も多いため柔軟な働き方ができる

アバターワークの勤務時間については、短時間の勤務や土日だけの勤務など、隙間時間を利用して働けるような募集内容が多くなっています。

メタバースは仮想空間ですので、一定の基準を満たしたインターネット環境さえあれば柔軟な働き方ができる点は、メリットと言えるでしょう。

また、会社から「パソコン」や「VRヘッドセット」を貸し出してもらえる場合もあります。

キャリアアップも目指せる

メタバースは多くの企業が集まる場所になりつつあり、業界を問わず様々な業種のアルバイトが募集されています。

自分に合った仕事を探すことで、メタバース内でのキャリアアップを目指すことも可能です。

今後メタバースが一般化していくことで、メタバース内でのアルバイト需要はさらに高まる可能性があり、新しい働き方としての注目が増していくことでしょう。

メタバース内で働けるアルバイト（アバターワーク）の事例

続いては、メタバース内で「アバター」を操作して働くアルバイト（アバターワーク）の事例をご紹介します。今回ご紹介するのは、以下3つの職種です。

• 案内スタッフ
• 販売員（店舗スタッフ）
• イベントなどの司会者

案内スタッフ

案内スタッフとは、メタバース内にてアバター姿で待機し、メタバース内に入ってきたユーザーを案内する仕事のこと。

具体的には、メタバースに慣れていない方に対して「楽しみ方」「使い方」などを案内し、ユーザーをサポートするのが役割です。

近年は、現実世界の様々な企業や施設が、メタバース内にも展開されています。例えば、「アパレル」「飲食店」「イベント」「ショッピングモール」「カジノ」などがありますね。

このようなメタバースが増えてきたことによって、入ってきたユーザーを案内するスタッフが必要となってきたわけです。

メタバースでは自分の顔を相手に見られることがないため、人見知りや恥ずかしがり屋の方でも業務をこなせる可能性があります。

テーマパークでキャストをもてなすような感覚で働いてみるのも良いでしょう。

販売員（店舗スタッフ）

販売員（店舗スタッフ）は、メタバース内の店舗に入ってきたお客さんに対して商品やサービスの説明をするなどの接客をする仕事です。

物理的な商品を扱うわけではありませんが、イメージ的には現実世界のお店の販売員と同じ役割と言えるでしょう。

すでにNIKEやBEAMSといったアパレルブランドをはじめ、三越伊勢丹や大塚家具などの大手ブランドもメタバース内でバーチャルショップをオープンしています。

また、海外では有名企業の店舗が続々とメタバースへ出店しており、直接ユーザーにデジタルアイテムや投資商品を販売する事例も出てきています。

このように、アバターとしてユーザーの接客をし、商品やサービスを販売する仕組みは、世界的にも新しい販売方法の形として注目されているのです。

現実世界で接客業として働いたことがある方なら、メタバース内での接客も難なくこなせるのではないでしょうか。コロナ禍以降は非接触を好む方も増えてきていますので、アバターで接客をする販売スタッフの需要が増えてくるかもしれません。

イベントなどの司会者

メタバース内では、多くのオンラインコミュニティやWebセミナーなどのイベントが開催されています。そのような場で司会進行を行う、司会者のアルバイトも募集されています。

メタバースでのイベントは実際に顔が見えるわけではないため、現実世界に比べて質問や発言がしやすいのが特徴です。そのため、気軽に参加できるという方が増えてきており、近年メタバース内でのイベントは増加傾向にあります。

今後もこうしたニーズは高まることが予想されているため、司会者としての求人も増えていくでしょう。

メタバース内でアバターワークをするメリット・デメリット

メタバース内でアバターワークをすることに、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

メタバース内で働くということは、インターネット世界の中で働くということになります。現実世界との働き方や環境の違いについても理解しておきましょう。

アバターワークのメリット

アバターワークの主なメリットは、以下の3点です。

• 自宅で在宅勤務ができる
• 身だしなみを気にせずに仕事ができる（好きな服装・ノーメイクで）
• 現実世界では出会えない人と交流できる可能性

自宅で在宅勤務ができる

1つ目のメリットとして、自宅で在宅勤務できることが挙げられます。

メタバースはインターネット上の仮想空間ですので、自宅からリモートワークが可能です。会社へ通勤する必要もありませんし、ギリギリまで寝ていたとしても仕事のスタート時間に間に合えば問題はありません。

また、極端な話をすれば、世界中のどこにいてもインターネット環境があれば職場にアクセスできます。自宅ではなく、旅行先のホテルなどからでも仕事ができてしまうのです。

アバターワークなら、コロナ禍で話題となったワーケーションも行いやすいですね。働く場所を選ばないことから、新しいライフスタイルを楽しめます。

身だしなみを気にせずに仕事ができる（好きな服装・ノーメイクで）

身だしなみを気にせずに仕事ができる点も、メリットに挙げられます。

一般企業の場合はオンライン会議などがある関係で服装やメイクにも気を配る必要がありますが、メタバース内なら自分の姿や顔は見えません。そのため、身だしなみを気にせずに仕事ができます。

通勤する必要もないため、今まで通勤や身支度を整えるのに費やしてきた時間を、別のことに振り分けられますよ。

また、職場やお客さんからの視線を気にする必要がないということは、ストレスの軽減にもつながります。職場での人間関係などに疲れを感じている方や、容姿や年齢を気にして不快な思いをしてきた方でも、周りの目を気にせずに仕事に打ち込めるかもしれません。

現実世界では出会えない人と交流できる可能性あり

メタバースは、現実世界ではありえないような人と出会える可能性も秘めています。

現実世界では中々会えないような有名な方がいることもありますし、同じジャンルの仕事をする世界中の方とも知り合うチャンスがあります。

イベント関連の仕事に携わる必要はありますが、そういった方々とフラットに話ができる可能性があるのも、メタバースの醍醐味と言えるのではないでしょうか。

もちろん、メタバースで働くだけではなく、いちユーザーとして参加することでも新たな出会いのチャンスにも繋がるでしょう。

世界中から同じ仮想空間に多くの人が集まるため、様々な交流が可能です。

アバターワークのデメリット

一方で、アバターワークには、以下のようなデメリットもあります。

• 自宅にいる時間が増える
• 常にパソコンを使用することによる体調の変化
• リアルな相手の顔が見えない

自宅にいる時間が増える

自宅にいる時間が増えてしまうことで、返ってデメリットとなる場合もあります。

通勤の必要がなく在宅勤務が可能な点は喜ばしい反面、自宅にこもりがちになり、外出する機会が減ってしまう可能性があるのです。運動不足にもなりがちのため、意識的に外出することが必要となるかもしれません。

また、すべてが仮想空間内で完結するため、どうしても「リアルな人との接点」は減りがちに。現実世界での人との繋がりやコミュニケーションについても、一考しておく必要がありそうです。

常にパソコンを使用することによる体調の変化

メタバース内での仕事はパソコンを通して行うため、長時間座りっぱなしになります。デスクワークに慣れていないと腰痛や肩こりを招く可能性もあるため、体調の変化には注意が必要です。

長時間椅子に座り続ける場合は、ゲーミングチェアなどの座りやすい椅子を用意するのも良いでしょう。

また、パソコンやVRヘッドセットを長時間使用していると、視力の低下や眼精疲労も招きやすいです。目のケアも忘れないようにしましょう。

リアルな相手の顔が見えない

相手の顔が見えないことが、デメリットとなる場合があります。

メタバース内ではアバターを通して相手と接するため、お互いの顔が分かりません。そのため、接客などをしている時に、相手がどんな方なのかを容姿や雰囲気から判断するのは難しいです。

極端な話になりますが、女性のアバター姿をしていても、実際には男性の可能性もあるわけです。どんなお客さんなのかが分からないと、働くのが不安という方もいるかもしれません。

これはメタバースならではのデメリットとなるため、ある程度はメタバースへの慣れも必要となってくるでしょう。相手の顔を意識し過ぎないことがポイントです。

メタバース内で働くには？求人募集を探す3つの方法

メタバース内のアルバイト求人への募集は、以下3つの方法がおすすめです。

• 専門の求人サイトで探す
• SNSから探す
• メタバース関連企業の公式HPから探す

専門の求人サイトで探す

現実世界の求人と同じように、メタバース内の仕事にも専用求人サイトがあり、自分に合った仕事を探すことができます。

現時点でメタバース専用の求人サイトとして確認できるのは、「メタジョブ！」のみとなっていますが、新たな働き方を模索する人とのジョブマッチングサービスとして注目されています。

過去、メタジョブ！ではハロウィンの時期に行われた「バーチャル渋谷 au 5G ハロウィーンフェス2021」の運営スタッフなども募集されていました。

こうした短期の募集もあるため、メタバースの仕事を探している方は、まずチェックしておきましょう。

メタジョブ！は登録無料で誰でも利用できます。

とはいえ、そこまで求人数が多いというわけではありません。求めているような求人が見つからない場合は、下記で紹介する方法も試してみてください。

SNSから探す

次に紹介するのは、SNSで探す方法です。

アバターワークは話題性があるため、企業側がSNSで情報を拡散するだけでも募集が集まる場合があります。そのため、メタバース企業の公式SNSをチェックしておくと、求人募集が見つかるかもしれません。

検索をする時は、以下のようなワードで検索をしてみてください。

• アバターワーク
• アバターワーク　募集・求人
• アバターワーカー
• アバワーワーカー　募集・求人

特に、Twitterはどの企業も公式アカウントを保有しているSNSですので、比較的募集を見つかりやすいです。

メタバース関連企業の公式HPから探す

メタバースの求人は、メタバース企業の公式HPからでも見つけられます。

例えば、国内で「Cluster」というメタバースを運営しているクラスター株式会社の公式HPでは、エンジニア職やデザイナー職をはじめ幅広い人材を募集しています。

新卒だけでなく中途採用も多くなっていますので、ご興味がある方はCluster公式HPを確認してみてください。

この他にも、メタバース関連の企業の公式HPでは、様々な職種の募集がされています。アルバイトというよりは、運営に関わる仕事が多いです、本格的に働きたい方におすすめです。ぜひチェックしてみてください。

アバターワーク以外も！メタバース関連の仕事を始める方法

ここまでご紹介してきたアバターワークは空き時間を利用したアルバイト感覚で働ける職種ですが、メタバース関連の企業で本格的に働くという方法もあります。

正規雇用がメインとなります、興味のある方はこちらの働き方も確認してみてください。

メタバース関連の職業の種類は、主に以下3つの分野に分けられます。

• エンジニア職
• デザイナー職
• ビジネス職

メタバース関連の職業や仕事内容については、こちらの記事で詳しくまとめていますので、併せて参考にしてください。

CAVEでも、エンジニアはじめ関連職種を絶賛募集中です。興味のある方は、下記より詳細をご確認ください。

まとめ

仮想空間のメタバース内では現実世界と同じように求人募集がされており、アルバイトが可能です。販売やサービス業、オフィスワークなど、様々な職種から自分に合った仕事を探せます。

メタガース内では自分自身を「アバター」と呼ばれる仮想のキャラクターに置き換えて操作し、接客や与えられたタスクをこなします。このことを「アバターワーク」と呼び、現実世界とは違った新しい働き方が可能です。

メタバース内では以下のようなアバターワークの事例があります。

• 案内スタッフ
• 販売員（店舗スタッフ）
• イベントなどの司会者

メタバース内での仕事にはメリット・デメリットがありますが、自宅で柔軟な働き方ができるというのが強みでしょう。

メタバースでの求人募集へは、以下の方法から参加するのがおすすめです。

• 専門の求人サイトで探す
• SNSから探す
• メタバース関連企業のホームページからさがす

今後メタバースの需要が高まることで、アバターワークの求人数も増えてくることでしょう。気軽に働ける新しい働き方にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

【出典一覧】

• https://www.metajob.jp/
• https://cluster.mu/