仮想通貨MANA(Decentraland)とは？将来性や買い方、チャートを解説

MANAは、メタバースプラットフォームであるDecentralandで使用される仮想通貨です。近年、メタバースというコンセプトが注目を集めており、それに関連する銘柄への興味も高まっています。

Decentralandはメタバースの草分けとされており、プラットフォーム内での土地の所有やイベント開催などで大きな注目を浴びました。メタバースは将来的にさらに発展する可能性がある技術であるため、MANAのような関連銘柄に目を向けておきましょう。

この記事では、MANA（Decentraland）とはどんな通貨なのか、基本情報から将来性、買い方まで解説します。これからMANAの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

MANA（Decentraland）とはどんな仮想通貨？

MANAは、Decentralandというメタバース（仮想現実）プラットフォーム内で使用される仮想通貨です。

Decentralandはユーザーがアバターと呼ばれるキャラクターを操作し、仮想の土地（LAND）の購入や開発、売買、様々な活動など共有できるメタバース環境を提供しています。

出典元：Decentraland公式HP

MANAはイーサリアムブロックチェーン上のERC-20トークンです。主にDecentraland内での土地やアイテムなどのNFT（非代替性トークン）の購入、アバターのカスタマイズ、その他の様々な活動での決済手段に使用されます。

また、Decentralandのガバナンス（運営やルールに関する決定）に参加するためにもMANAが使用されます。トークン保有者はプラットフォームの将来に関する投票に参加でき、Decentralandの開発方向やアップデートに直接的に影響を与えることが可能です。

メタバースとは？

メタバースを簡単に言い表すと「インターネット上の仮想空間のこと」です。メタは「超越した」、バースは「ユニバース（宇宙）」と、この2つを組み合わせた造語となっています。

メタバース内のバーチャル世界では、自分自身を「アバター」と呼ばれるキャラクターに置き換えて操作することが可能です。そのアバターが他のユーザーとコミュニケーションをとったり、イベントに参加したり、ビジネスを行ったりと、幅広い活動が行えます。

メタバースの詳細については、こちらの記事で詳しくまとめています。併せて参考にしてください。

MANA（Decentraland）の基本情報

MANA（Decentraland）の基本情報は、以下の通りです。

通貨名称	MANA（マナ）
シンボル	MANA
発行日	2017年9月
時価総額	¥145,486,980,804
時価総額ランキング	97位
価格	¥76.60
最大発行枚数	2,805,886,393枚
公式HP	https://decentraland.org

MANA（Decentraland）、カリフォルニアを拠点とする非営利団体である「Decentraland Foundation」によって開発されました。

現在の運営は、DAO（分散型自律組織）によって行われています。これにより、コミュニティメンバーがプラットフォームの運営に積極的に参加し、投票を通じて各種決定に影響を与えることが可能になっています。

下記でMANA（Decentraland）について、詳しく解説します。

MANA（Decentraland）の3つの特徴

MANA（Decentraland）には、次の3つのような特徴があります。

• Decentraland内で土地やアイテムを売買できる
• メタバース内の土地（LAND）を所有できる
• 他のプラットフォームとの相互性がある

Decentraland内で土地やアイテムを売買できる

Decentraland内では、MANAを使用して土地やアイテムなどを購入できます。これらの土地やアイテムはNFT（非代替性トークン）としてブロックチェーン上に登録され、その所有権が保証されているのです。

また、ユーザーは自分が所有する土地やアイテムをDecentralandのマーケットプレイスで売ることもできます。このシステムにより、Decentralandはユーザーが仮想世界内で自由に経済活動を行えるエコシステムを提供しています。

メタバース内の土地（LAND）を所有できる

Decentraland内で、ユーザーはメタバース内の土地（LAND）を所有することが可能です。この土地は個別の区画として定義され、それぞれ独自の座標を持つNFT（非代替性トークン）としてブロックチェーン上に登録されています。

土地の所有者は、その土地上で建物を建てたりアートを展示したり、イベントを開催するなど、様々な活動を行うことができます。

さらに、土地を貸し出すことによって収益を得ることも可能です。これは現実世界の不動産と同様に、土地からの収益を得られる仕組みになります。

一度購入した土地は、所有者が自由に売買や開発を行うことができ、その価値は位置や開発状況によって変わります。

他のプラットフォームとの相互性がある

Decentraland（MANA）は、「Axie Infinity」、「Etheremon」、「Battle Racers」といった人気NFTゲームと提携しており、これらのプラットフォームとの間で相互運用が可能です。

この互換性により、Decentralandで取得した特定のキャラクターやアイテムなどのNFTを、提携している他のゲームで使用することができます。

従来、ゲームで獲得したキャラクターやアイテムはそのゲーム内でのみ使用可能でした。しかし、この新しいシステムにより、ユーザーは自分のデジタルアセットを複数のゲームプラットフォームで活用できるようになります。

このようなプラットフォーム間の連携は、デジタルアセットがより広い範囲で利用されるよう促し、ユーザーにとっての価値を高める効果があります。

MANA（Decentraland）の価格動向をチャートで紹介

MANA（Decentraland）の価格動向を、チャートで確認しておきましょう。これまでの価格の変動と、直近1年間の価格推移をENJ/JPYのチャートでご紹介します。

これまでの全体の価格推移

MANA（Decentraland）は、2017年9月に市場に登場しました。

上場初期は大きな価格変動は見られませんでしたが、2021年5月から徐々に価格が上昇し始め、10月から11月にかけて急騰します。日本円で過去最高価格の約600円を記録しました。

出典元：CoinMarketCap

この価格上昇は、NFTへの注目が高まり、関連する銘柄が全体的に価格を上げたことが影響しています。さらに、新型コロナウイルス対策として実施された世界的な金融緩和も、仮想通貨市場への資金流入を増加させた一因とされています。

しかし、2022年に入ると価格は大きく下落し、2023年には約40円まで落ち込みました。この下落は、新型コロナの影響が薄れ経済が正常化する中で、各国が金融政策を引き締めたことにより、仮想通貨市場からの資金流出を加速させました。

また、仮想通貨市場自体で起きた様々な問題も価格下落に影響を与えたとされています。

直近1年間の価格推移

直近1年間のチャートを見ると、2023年前半から10月頃にかけては下落傾向にあることが分かります。これは、市場全体の低調な状況と連動していたと考えられます。

出典元：CoinMarketCap

10月頃からは仮想通貨市場が全体的に上昇傾向に転じ、それに伴ってMANAの価格も徐々に上昇し始めました。この上昇は、ビットコインの現物ETFへの市場の期待感が一因とされています。

2024年に入り、1月は価格が下落したものの、2月から3月にかけては再び上昇に転じました。その後は仮想通貨市場全体が下落した影響を受け、価格を落としています。

2024年4月時点、MANAの価格は過去最高価格の10分の1ほどとなっていますが、今後の価格上昇に期待が集まります。

また、2024年4月はビットコインが半減期を迎えており、これが仮想通貨市場にどのような影響を与えるか注目されます。

MANA（Decentraland）の将来性3つのポイント

MANA（Decentraland）の将来性について、重要な3つのポイントを解説します。

• Polygonチェーンへの対応によりガス代が軽減
• Decentralandへ進出する企業の増加
• ユーザーがプレイしやすい環境の整備

Polygonチェーンへの対応によりガス代が軽減

Decentralandは、Polygonチェーンに対応したことで、これまでと比べてトランザクションにかかるガス代を大幅に削減しました。

これまで、DecentralandのユーザーはMANAを使用して土地やアイテムを購入する際、イーサリアムメインネットワークの高いガス代に悩まされることが多かったです。しかし、Polygonチェーンへの対応により、これらの費用が軽減され、多くのユーザーが手軽に取引を行えるようになりました。

ガス代の節約は、頻繁に取引を行いたいと考えているユーザーにとって魅力的です。Polygonチェーンの採用は、Decentralandの将来性を強化するうえで重要な進歩であり、ユーザーにとっても大きなメリットをもたらします。

Decentralandへ進出する企業の増加

Decentralandは、新しい企業とのパートナーシップを積極的に拡大しており、参入する企業の数が増えてきています。これにより、プラットフォームの信頼性が向上し、より多くのユーザーが魅力を感じるようになることでしょう。

例えば、以下のような企業がDecentralandに参入しています。

• Samsung（サムスン）は、自社の仮想体験スペース「837X」をDecentraland内に開設しました。
• 世界的に有名なオークションハウスであるSotheby’s（サザビーズ）は、Decentraland内に仮想アートギャラリーを開設しました。
• アメリカのビデオゲーム会社Atari（アタリ）は、Decentraland内に仮想カジノを開設しました

これらの企業が仮想世界でマーケティングやイベントを開催することは、新しい顧客層へのアプローチとブランド認知の向上に大きく寄与しています。また、こうした企業の参入によって、Decentraland内の経済活動を活性化させる効果もあるでしょう。

ユーザーがプレイしやすい環境の整備

Decentralandのユーザー数が伸び悩む一因として、一般的な家庭用PCではデータの負荷が大きく、満足にプレイできない状況があります。

Decentralandのようなメタバースプラットフォームにおいて、ユーザーが快適にプレイできる環境を整えることは重要な課題です。プラットフォームを一般的なスペックのPCでも快適に動作するように最適化することにより、より多くのユーザーが技術的な障壁なくプレイできるようになるでしょう。

この改善により、ユーザー数の増加が期待でき、結果としてプラットフォーム全体の繁栄に繋がる可能性があります。

MANA（Decentraland）の買い方

2024年4月現在、MANA（Decentraland）を日本国内で購入できるのは「bitbank（ビットバンク）」のみとなっています。海外取引所を利用する選択肢もありますが、信頼性の高い国内取引所の利用がおすすめです。

取扱通貨	40種類
販売所手数料	無料
取引所手数料	・Maker：-0.02％ ・Taker：0.12％
日本円の入金手数料	無料
日本円の出金手数料	・3万円未満：550円（税込） ・3万円以上：770円（税込）
仮想通貨の入金手数料	無料
仮想通貨の送金手数料（一例）	・BTC：0.0006 BTC ・ETH：0.005 ETH ・XRP：0.15 XRP
最大レバレッジ	レバレッジ取引なし
アプリ対応	あり（iOS・Android）
運営実績	2014年〜
公式HP	https://bitbank.cc/

▼特徴

• 取扱通貨数が業界トップクラス
• チャートツールのトレーディングビューを利用できる

bitbankで、MANA（Decentraland）を購入する手順は、以下の通りです。

1. bitbank（ビットバンク）で口座を開設する
2. 資金を入金して購入する

1.bitbank（ビットバンク）で口座を開設する

まずは、bitbankで口座を開設しましょう。口座開設には、以下の2点が必要となります。

• メールアドレス
• 本人確認書類（運転免許証・マイナンバー・パスポートなど）

上記に加え、口座開設の手続きには、個人情報（名前、住所、職業、資産状況）の入力と本人確認が必要です。本人確認はスマホから行うとスピーディーに進められます。

bitbankの口座開設の手順は、以下の5ステップです。

1. メールアドレスの登録
2. パスワードの登録
3. 基本情報の登録
4. 本人確認書類のアップロード
5. 審査結果の通知

口座開設手数料は無料で、基本的に審査には1営業日の時間がかかります。

bitbankでの口座開設手順の詳細は、こちらの記事で詳しくまとめています。併せて参考にしてください。

 2.資金を入金して購入する

口座開設が完了したら、取引に使用する日本円を入金しましょう。

bitbankでの日本円の入金は、以下2つの専用口座を通じて振込みが可能です。入金手数料は無料ですが、振込手数料はユーザー側の負担となっています。

• GMOあおぞらネット銀行
• 住信SBIネット銀行

入金が完了したらMANAを購入しましょう。最初は少額を入金し、徐々に取引に慣れていくことをおすすめします。

MANA（Decentraland）を買う際に知っておきたいこと

最後にMANA（Decentraland）を購入する際に知っておきたいことを、まとめて解説します。

• 「MANA」と「Decentraland」は何が違うの？
• MANA（Decentraland）は誰が作ったの？
• MANA（Decentraland）はどこで買える？

「MANA」と「Decentraland」は何が違うの？

「MANA」と「Decentraland」は、よく一緒に語られますが、「MANAIはトークン」で「Decentralandはメタバースプラットフォーム」になります。

MANAはイーサリアムブロックチェーン上のERC-20トークンです。主にDecentraland内での土地やアイテムなどのNFT（非代替性トークン）の購入などに使用されます。

一方、Decentralandはユーザーが土地（LAND）を購入し、建築やイベントなどを通じて自由にカスタマイズできるメタバース（仮想現実）プラットフォームです。このプラットフォームはブロックチェーン技術を基盤としており、土地やその他のアセットはNFT（非代替性トークン）として所有されます。

MANA（Decentraland）は誰が作ったの？

MANA（Decentraland）、2017年にカリフォルニアを拠点とする非営利団体である「Decentraland Foundation」によって開発されました。

現在の運営は、DAO（分散型自律組織）によって行われています。

MANA（Decentraland）はどこで買える？

2024年4月現在、日本国内でMANA（Decentraland）を購入できるのは「bitbank」のみです。

海外にはMANAを取り扱う多数の取引所が存在しますが、信頼性の高い国内取引所であるbitbankを利用することをおすすめします。

まとめ

MANAは、Decentralandというメタバース（仮想現実）プラットフォーム内で使用される仮想通貨です。ユーザーはこの通貨を使って土地やアイテムの購入、イベントの開催など様々な活動を行うことができます。

MANA（Decentraland）の特徴は、以下の通りです。

• Decentraland内で土地やアイテムを売買できる
• メタバース内の土地（LAND）を所有できる
• 他のプラットフォームとの相互性がある

将来性に関して、以下の3つを押さえておきましょう。

• Polygonチェーンへの対応によりガス代が軽減
• Decentralandへ進出する企業の増加
• ユーザーがプレイしやすい環境の整備

Decentralandは分散型のメタバースとして、ユーザーがリアルタイムで互いに交流し、活動できる環境を提供しています。このプラットフォームは、ユーザーがデジタルの土地やアイテムを実際に所有できるため、自分のスペースを自由にカスタマイズすることが可能です。

国内取引所でMANA（Decentraland）の取り扱いがあるのは「bitbank」のみです。取扱銘柄が豊富で使いやすさにも定評がある取引所ですので、ぜひこの記事を参考に、MANA（Decentraland）の取引を始めてみてください。