仮想通貨Solana（ソラナ）/SOLとは？チャートや将来性、買い方も

Solana（ソラナ）は、SOL（ソル）をネイティブトークン（基軸通貨）に持つブロックチェーンです。従来の仮想通貨と比較しても処理速度の速さや手数料の安さといったスペックが高く、イーサリアム（ETH）に対抗できると言われています。

イーサリアムキラーとの異名を持ち、上場から短期間で大きな上昇を見せたことも記憶に新しいですね。時価総額も仮想通貨全体で9位と、将来的にも期待できる通貨です。

この記事では、仮想通貨Solana/SOLについて、特徴から将来性、チャートから見える価格動向、買い方まで解説していきます。

将来性がある通貨ですので、ぜひ参考にしてください。

仮想通貨Solana（ソラナ）/SOL（ソル）とは？

まず理解しておきたいのが、Solana（ソラナ）はブロックチェーンであり、このブロックチェーン上で扱われる通貨がSOL（ソル）であるということです。

Solana（ソラナ）とは

Solana（ソラナ）は、スケーラビリティを考慮して開発されたレイヤー1のブロックチェーンです。

「イーサリアムキラー」とも称されており、イーサリアム（ETH）を超える可能性があるとも言われています。

トランザクションの処理スピードの速さと手数料の安さが特徴で、仮想通貨の課題であるスケーラビリティ問題（規模や利用負荷などの増大に対応できる度合い）を解決できるのではと期待を寄せられている通貨です。

SOL（ソル）とは

SOL（ソル）は、Solana（ソラナ）のブロックチェーン上で扱われるネイティブトークン（基軸通貨）です。手数料の支払いやステーキングなどにSOLが使われます。

2020年3月にローンチされてから短期間で時価総額も急騰しており、注目を集めている仮想通貨です。

Solana（ソラナ）/SOL（ソル）の基本情報

Solana（ソラナ）/SOL（ソル）/の基本情報は、以下の通りです。

ブロックチェーン名	Solana（ソラナ）
通貨名	SOL（ソル）
現在の価格	¥5,588.15
時価総額	¥1,931,650,975,094
時価総額ランキング	9位
発行上限	5億
公式HP	https://solana.com/ja

Solana/SOLの特徴

続いて、Solana/SOLが持つ以下の特徴についてご紹介します。

• トランザクションの処理速度の速く手数料が安い
• 異なるブロックチェーン同士で相互運用できる
• スマートコントラクト機能を実装している
• ステーキングができる

それぞれの詳細は、以下の通りです。

トランザクションの処理速度の速く手数料が安い

Solana/SOLは、他のブロックチェーンと比べてトランザクションの処理速度が非常に速いという特徴があります。

実際に他のブロックチェーンと比較した結果を、以下にまとめました。

	1秒あたりトランザクション処理速度数	ブロック生成速度
ソラナ/SOL	約50,000	0.4秒
ビットコイン/BTC	約6〜7	600秒
イーサリアム/ETH	約13〜15	300秒
リップル/XRP	約4,000	4秒

ビットコインやイーサリアムなどの主要通貨と比べても、非常に処理速度が速いことが分かります。

従来、処理速度が速いとされてきたリップルと比較しても、Solana/SOLの速さが群を抜いていることは一目瞭然ですね。

Solana/SOLの処理速度が速い理由は独自のコンセンサスアルゴリズム（合意方法）であるPoHの技術によるもので、レイヤー2（オフチェーンで処理する技術）に頼らずにトランザクションの処理が行えるからです。

加えて、スマートコントラクト（自動化された契約）が実装されていることにより、トランザクション手数料を安く抑えられている点も、Solana/SOLが高速処理を実現できている要因と言えるでしょう。

処理速度の上昇により、仮想通貨市場で課題となっている「スケーラビリティ問題」の解決にも期待が持たれています。

仮想通貨のスケーラビリティ問題とは

仮想通貨のスケーラビリティ問題とは、ブロックサイズの上限に達してしまうと処理速度が低下し、送金手数料の高騰や取引の処理遅延などが発生する問題のことです。

仮想通貨の取引が増加する場面において、処理が追いつかなくなってしまうことで起こります。

この現象は特にビットコインにおいて顕著で、たびたび問題視されています。

異なるブロックチェーン同士で相互運用できる

Solana/SOLが持つ、異なるブロックチェーン同士を連携して運用可能な「インターオペラビリティ（相互運用）」機能も注目されています。

Solana/SOLには相互運用する機能が搭載されており、異なるブロックチェーン同士でも取引が可能です。すでに、イーサリアムとの間でブリッジ機能が発表されています。

他のブロックチェーンもSolana/SOLと連携することにより、スケーラビリティ問題を解決できる可能性を秘めているわけです。

ビットコインやイーサリアムなど従来のブロックチェーンには、相互運用する機能はありません。

スマートコントラクト機能を実装している

Solana/SOLには、スマートコントラクト機能が実装されています。

スマートコントラクトとは、一言で言うと「自動化された契約」のことです。ブロックチェーン上で人の手を介さずに、ある一定の条件を満たすと決められた処理が自動的に行われるシステムを意味します。

例えば、「自動販売機」などもスマートコントラクトの一種と言えますね。決められた額のお金を入金すると自動的に契約が成立し、商品を購入できます。

スマートコントラクトが組み込まれることにより、手数料を大幅に削減。ブロックチェーンの性質でもある「契約の改ざんが行われない」「不変的なものである」という条件をクリアし、より高い安全性を維持することが可能です。

このスマートコントラクト機能は金融業界や不動産業界などでも導入が進みつつあり、これからも注目を集めていくでしょう。

ステーキングができる

Solana/SOLは、ステーキングが可能な通貨です。

ステーキングとは、対象となる通貨を保有してブロックチェーンに参加することで、報酬を得られる仕組みのこと。配当であるインカムゲインを得られます。

Solana/SOLのステーキングをするなら、以下2つの海外の仮想通貨取引所がおすすめです。

取引所	運用利率
Binance（バイナンス）	・30日　5.86% ・60日　6.28% ・90日　14.79%
Bybit（バイビット）	年率7〜11%

Solana/SOLのこれまでのチャートと現在の動向

ここからは、Solana/SOLのこれまでのチャートを振り返り、現在の価格動向について確認していきたいと思います。

Solana/SOLのこれまでのチャート

以下の画像は、Solana/円の2020年4月〜2022年7月現在までのチャートです。

引用元：CoinMarketCap

Solana/SOLは2020年3月にローンチされ、以降2021年に入るまで大きな動きはありませんでした。

その後、2021年1月〜5月にかけて大きく上昇し、調整を挟みつつ同年8月から再度大きく上昇。9月には23,000円台を記録し、11月には再度高値更新して29,000円台に到達しています。

大きな価格上昇の要因としては、仮想通貨市場全体の上昇に加え、ステーキングサービスの開始や様々なプロジェクトの発表・提携による影響が大きいと言えるでしょう。

また、イーサリアムに対抗するポテンシャルを秘めていると注目されたことも、急激な価格上昇の要因の1つと言えます。

2022年現在の動向

以下の画像は、Solana/円の2022年1月〜2022年7月現在までのチャートです。

引用元：CoinMarketCap

最高値から一転、2021年12月から下落相場が継続しており、直近の6月には一時4,000円台を割り込みました。現在は、2021年8月に大きな上昇を見せる前の価格帯を推移しています。

こうした下落相場の原因としては、アメリカのFRBにより大幅な金融引き締め、ロシアによるウクライナ進行などが挙げられます。

一部の専門家の間では、そろそろ底打ちなのではとも囁かれてはいますが、実際には今後のFRBによる金融引き締めの継続や世界情勢などにも左右されるとの見通しが強く、上昇相場への反転には時間がかかるかもしれません。

しかし、長期的には価格の上昇が期待されているため、どこかのタイミングで上昇トレンドが再開される可能性は高いです。

Solana/SOLの将来性

Solana/SOLの将来性を左右する要因として、以下の点が注目されています。今後、これらのプロジェクトなどが順調に進められていくかどうかが、Solana/SOLの普及や価格上昇の鍵となってくると言えるでしょう。

• 様々な新規プロジェクトの開発・進行
• 長期目線での価格上昇への期待
• 仮想通貨取引所への新規上場

様々な新規プロジェクトの開発

Solana/SOLは、これまで多くの企業との提携を発表しており、その数は100を超えています。

以下は、Solana/SOLが提携しているプロジェクトの一部です。

• USDT（ステーブルコイン）
• USDC（ステーブルコイン）
• Terra/UST（ステーブルコイン）
• Chainlink（ブロックチェーン）
• LoanSnap（住宅ローン業者）
• Serum（分散型取引所）
• Audius（音楽プロジェクト）

これらはほんの一部に過ぎず、Solana/SOLとのエコシステムを目指して日々プロジェクト開発が進められています。

前述しましたが、Solana/SOLには他のブロックチェーンにはない優れた点が多いです。Solana/SOLを活用したいと考えている企業も多く、今後も増えていくと考えられます。

こうしたプロジェクトとの連携からも、Solana/SOLへの今後の期待が伺うことができますね。

長期目線での価格上昇への期待

Solana/SOLの価格は、長期目線では上昇していくと考えられています。

多くのプロジェクトとの連携や新規開発によって、Solana/SOLの需要や価値が高まっていく可能性が高いからです。

仮想通貨のスケーラビリティ問題も改善されていけば、Solana/SOLへ移行するプロジェクトはさらに増えていくでしょう。

この流れが、長期目線でSolana/SOLの価格上昇に繋がると考えられています。仮想通貨市場全体が、上昇相場に移行していくタイミングにも期待したいところです。

仮想通貨取引所への新規上場

Solana/SOLは、これから日本国内の仮想通貨取引所への上場も期待されています。

2022年3月、日本暗号資産取引業協会（JVCEA）によって「グリーンリスト制度」を導入することが発表されました。

「グリーンリスト制度」とは、国内取引所において仮想通貨の上場審査の効率化を図るもので、COINPOSTには以下のように記載されています。

一般社団法人日本暗号資産（仮想通貨）取引業協会（JVCEA）の調査部は22日、「暗号資産の認知度向上に向けた取り組み」を公開した。特に暗号資産の新規取扱（上場）審査プロセスの改善とグリーンリスト制度の導入によって、仮想通貨審査の効率化を図る。

同協会は以前より、日本市場に既に流通している銘柄を新たに上場する際の審査や、日本には流通していない銘柄の審査を簡略化する計画をしており、その方針が決定した格好だ。

引用元：JVCEA、国内の仮想通貨上場審査を大幅効率化へ　「グリーンリスト制度」など導入｜COINPOST

この「グリーンリスト制度」の導入により、今後は国内の仮想通貨取引所において取引可能な仮想通貨銘柄が増えていく可能性が高いと考えられます。

まとめ

Solana（ソラナ）は、スケーラビリティを考慮して開発された、レイヤー1のブロックチェーンです。

別名では「イーサリアムキラー」とも称されており、イーサリアム（ETH）を超える可能性があるとも言われています。

Solana/SOLの特徴は、以下の通りです。

• トランザクションの処理速度の速く、手数料が安い
• 異なるブロックチェーン同士で相互運用できる
• スマートコントラクト機能を実装している
• ステーキングができる

最大の特徴は、トランザクションの処理スピードの速さと手数料の安さ。仮想通貨の課題であるスケーラビリティ問題を解決できると期待されています。

仮想通貨全体での時価総額も9位に位置しており、多くの投資家も注目している通貨です。

将来的にも価格上昇が期待できますので、今後の動向にも注視していきたいですね。

【出典一覧】

• https://solana.com/ja
• https://www.binance.com/ja
• https://www.bybit.com/ja-JP/