BinanceとBybitどっちがおすすめ?違いを手数料など14の項目で比較
海外の仮想通貨取引所の中でも人気を集める、Binance(バイナンス)とBybit(バイビット)。この2つの取引所は、取引高や流動性などが世界トップの水準で、世界中の投資家から支持されています。
ただ、初めて利用する方にとっては、「どちらの取引所がおすすめなのか?」が気になるのではないでしょうか。
この記事では、BinanceとBybitを14の項目で比較し、どちらの取引所がおすすめなのかを解説します。それぞれの特徴や違いを把握して、自分に合った取引所を選んでください。
Binance(バイナンス)は、2022年11月30日から日本国内からの新規ユーザーの登録を停止しています。
今後、日本向けのサービスが開始される可能性はありますが、海外の仮想通貨取引所を利用したい方は当面別の取引所を利用しましょう。
海外の仮想通貨取引所でおすすめなのがBYBITです。
操作性や見やすさが評判であるため、海外の仮想通貨取引所を初めて利用する方でも安心です。
おすすめはどっち?BinanceとBybitの違いを14の項目で比較
まずは、Binance(バイナンス)とBybit(ビイビット)の基本スペックを下記の表にまとめました。
Binance | Bybit | |
取扱銘柄数 | 約600種類以上 | 約200種類以上 |
24時間の取引高 | 約2兆7,000億円 | 約2,200億円 |
現物取引の手数料 | ・Maker:0.1% ・Taker:0.1% ※取引量に応じてVIPレベルあり | ・Maker:0.1% ・Taker:0.1% ※取引量に応じてVIPレベルあり |
デリバティブ取引の手数料 | (USDⓈ-M先物取引) ・maker:0.0200% ・taker:0.0400% ※取引量に応じてVIPレベルあり | ・Maker:0.01% ・Taker:0.06% ※取引量に応じてVIPレベルあり |
入金手数料 | 無料 | 無料 |
出金(送金)手数料 | 通貨により異なる ※BTCは一律0.0005BTC | 通貨により異なる ※BTCは0.0002BTC |
最大レバレッジ | 125倍 | 100倍 |
クレジットカードでの購入 | ◯ | ◯ |
日本語対応 | ◯ | ◯ |
公式アプリ | あり | あり |
独自トークン | BNB | なし |
資産運用サービスの種類 | ステーキング・セービングなど | ステーキング・流動性マイニングなど |
サポート | 24時間 | 24時間 |
設立年月 | 2017年7月 | 2018年3月 |
公式HP | https://www.binance.com/ | https://www.bybit.com/ |
上記14の項目全てについて、双方の取引所を比較しながら解説していきます。
取扱銘柄数
Binanceの取扱銘柄数は約600種類以上、対してBybitは約200種類以上と、Binanceの方が約3倍も多くの仮想通貨を取り扱っています。
Binance | Bybit | |
取扱銘柄数 | 約600種類以上 | 約200種類以上 |
マイナーなアルトコインなど幅広い通貨で取り引きしたい方は、Binanceがおすすめです。
とは言え、どちらの取引所も日本国内の取引所と比較すると、取扱銘柄数がずば抜けて多いです。まずは、目的の通貨が取引できるかをチェックしてみましょう。
24時間の取引高
24時間の取引高には、以下のような違いがあります。
Binance | Bybit | |
24時間の取引高 | 約2兆7,000億円 | 約2,200億円 |
Binanceの取引高が、圧倒的に多いことが分かりますね。Binanceは、仮想通貨取引所の中でも世界一の取引高を誇る取引所です。
流動性や約定力は申し分ありませんので、取引高を重視するならBinanceがおすすめです。
とは言え、Bybitも世界トップ水準の取引高であることは間違いなく、流動性や約定力も十分安心できる水準と言えます。
取引高はあくまで参考程度に留め、その他の要因も含めて検討してみてください。
現物取引の手数料
BinanceとBybitの現物手数料は、Maker・Taker共に一律0.1%です。
Binance | Bybit | |
現物取引手数料 | ・Maker:0.1% ・Taker:0.1% ※取引量に応じてVIPレベルあり | ・Maker:0.1% ・Taker:0.1% ※取引量に応じてVIPレベルあり |
どちらの取引所も取引量に応じたVIPレベルを導入しており、一定の取引量を超えている方は取引手数料が割引されるシステムとなっています。
また、Binanceは独自トークンのBNBで手数料を支払うと手数料が25%割引になるため、BNBを保有しておくのもおすすめです。
デリバティブ取引の手数料
デリバティブ取引の手数料は、下記のような違いがあります。
▼Binance
USDⓈ-M先物取引 | ・maker:0.02% ・taker:0.04% ※取引量に応じてVIPレベルあり |
COIN-M先物取引 | ・maker:0.01% ・taker:0.05% ※取引量に応じてVIPレベルあり |
▼BYBIT
USDT/インバース無期限 | ・Maker:0.01% ・Taker:0.06% ※取引量に応じてVIPレベルあり |
USDC無期限 | ・Maker:0.01% ・Taker:0.06% ※取引量に応じてVIPレベルあり |
取引方法によっても手数料が異なるため、一概に比較することはできませんが、多少の違いがあることは把握しておきましょう。
また、現物取引同様に、取引量に応じたVIPレベルを導入しており、一定の取引量を超えている方は取引手数料が割引されるシステムとなっています。
入金手数料
入金手数料に関しては、どちらも無料です。
ただし、仮想通貨を入金する際のマイナーに支払う手数料は、自己負担となります。
出金(送金)手数料
Binance、Bybit共に、出金(送金)手数料は、各銘柄やネットワークの種類によって異なります。
例えば、Binanceでしたら「BTC」の出金(送金)手数料と最低出金額は、ネットワークの種類によって5通りに分かれています。
ネットワーク | 送金手数料(BTC) | 最低出金額(BTC) |
---|---|---|
BNB Smart Chain (BEP20) | 0.0000042 | 0.0000084 |
Bitcoin | 0.0002 | 0.001 |
BNB Beacon Chain (BEP2) | 0.000007 | 0.000014 |
BTC(SegWit) | 0.0005 | 0.001 |
Ethereum (ERC20) | 0.0002 | 0.0004 |
一方で、BYBITの「BTC」のネットワークは1種類で、出金(送金)手数料と最低出金額は以下の通りです。
ネットワーク | 送金手数料(BTC) | 最低出金額(BTC) |
---|---|---|
BTC | 0.0002 | 0.001 |
また、ここではBTCを例に挙げてご紹介しましたが、各銘柄によって出金(送金)手数料は異なります。
最大レバレッジ
レバレッジ取引の最大レバレッジは、下記のような違いがあります。
Binance | Bybit | |
最大レバレッジ | 125倍 | 100倍 |
より高いレバレッジをかけて取引をするなら、Binanceの方がおすすめです。
ただし、Binanceで125倍のレバレッジ取引が行えるのは「BTC/USDT」の先物取引のみで、Bybitで100倍のレバレッジがかけられるのは「BTC」「ETH」のみとなっています。
その他の通貨はレバレッジの倍率が制限されますので、実際にトレードは各通貨のレバレッジを確認したうえで行いましょう。
クレジットカードでの購入
Binance、Bybit共にクレジットカードを使用して日本円にて仮想通貨を購入することが可能です。ただし、購入可能な通貨の種類が異なりますので、事前に確認しておきましょう。
Binanceのクレジットカードで購入可能な仮想通貨は、以下の6種類です。
・BTC ・ETH ・XRP ・USDT ・BUSD ・BNB |
Bybitのクレジットカードで購入可能な仮想通貨は、以下の20種類です。
・USDT ・BTC ・ETH ・USDC ・XRP ・EOS ・ADA ・SOL ・DOGE ・DOT ・DAI ・TRX ・AVAX ・MATIC ・LINK ・ATOM ・ETC ・BIT ・LUNA ・USTC |
上記のように、クレジットカードで購入可能な仮想通貨の種類は、Bybitの方が多くなっています。
上記以外の仮想通貨を取引したい場合は、先にクレジットカードで購入可能な仮想通貨を購入し、その仮想通貨を元に目的の通貨を購入しましょう。
その場合は、ステーブルコインの「USTD」がおすすめです。
日本語対応
Binance、Bybit共に日本語に対応しているため、英語が苦手な方でも問題なく利用できます。
言語が英語になっている場合は、Webサイト上、アプリ上にて言語設定を変更することが可能です。
公式アプリ
Binance、Bybit共にスマホやタブレット用の公式アプリをリリースしています。
どちらも使いやすいと評判ですので、ぜひ試してみてください。
独自トークン
Binanceは独自トークン「BNB」を発行しており、保有することでVIPレベルのアップや手数料の割引などの特典があります。
一方、Bybitは独自トークンを発行しておりませんが、Bybitが主体となって支援している「BIT」というトークンが、取引所トークンに近い役割として機能しています。今後は、BIT保有者の特典が増えてくる可能性も高いのではないでしょうか。
資産運用サービスの種類
仮想通貨の資産運用サービスの種類には、それぞれ違いがあります。
Binanceの資産運用サービスは、以下の7つです。
- ステーキング
- セービング
- ローンチプール
- 流動性スワップ
- ファーミング
- ディアル資産投資
- BNBヴォールト
一方で、Bybitの資産運用サービスは、以下の5つです。
- ステーキング
- 流動性マイニング
- デュアル投資
- ローンチプール
- Shark Fin
上記のような資産運用サービスを利用すれば、トレードせず仮想通貨を保有しているだけで資産を増やすことも可能です。ぜひ試してみてください。
サポート
Binance、Bybit共に、24時間365日ライブチャットでのサポートを行っています。どちらも日本語に対応していますので、困ったことがあったらサポートを利用してみてください。
また、ヘルプページも用意されており、操作方法なども確認できます。
設立年月
取引所としては、Binanceの方が早く設立されています。
Binance | Bybit | |
設立年月 | 2017年7月 | 2018年3月 |
Binance(バイナンス)は、2022年11月30日から日本国内からの新規ユーザーの登録を停止しています。
今後、日本向けのサービスが開始される可能性はありますが、海外の仮想通貨取引所を利用したい方は当面別の取引所を利用しましょう。
海外の仮想通貨取引所でおすすめなのがBYBITです。
操作性や見やすさが評判であるため、海外の仮想通貨取引所を初めて利用する方でも安心です。
より使いやすさを重視するなら「Bybit(バイビット)」がおすすめ
ここまで14項目を比較してきましたが、「使いやすさ」を重視するならBYBITをおすすめします。
BYBITは見やすさや操作面に優れており、日本語でのサポートも万全。初心者の方でも使いやすいとの定評もありますので、まずはBYBITから口座開設をしてみると良いでしょう。
Bybit(バイビット)をおすすめする3つの理由
Bybitがおすすめの理由は、主に以下の3つです。
- UIが優れていて使いやすい
- クレジットカード・P2P取引で日本円にて仮想通貨が購入できる
- キャンペーンが豊富
UIが優れていて使いやすい
BybitのWebページ・アプリは、いずれもUI(ユーザーインターフェース)が優れており、見やすくて使いやすいという特徴があります。
直感的な操作が可能なため、上級者だけでなく初心者の方も簡単に取引を行えます。
クレジットカード・P2P取引で日本円にて仮想通貨が購入できる
Bybitはクレジットカードだけでなく、P2P取引を利用して仮想通貨を購入することも可能です。
P2P取引とは、ユーザー同士が直接売買できるプラットフォームのこと。40以上の法定通貨と400以上の支払い方法に対応しており、手数料無料で取引が行えます。日本円にも対応しているため、手数料をかけずに直接日本円で仮想通貨を購入したい方におすすめです。
クレジットカード・P2P取引については、こちらの記事で詳しくまとめています。併せて参考にしてください。
キャンペーンが豊富
Bybitは、定期的にお得なキャンペーンやプログラムを実施していることでも知られています。こうしたキャンペーンなどに参加するとボーナスやクーポンを得られますので、ぜひ参加しましょう。
クーポンは取引手数料に使用できるのみですが、ボーナスはデリバティブ取引の証拠金に充てることができるため、とてもお得です。
ボーナスやクーポンについては、こちらの記事で詳しくまとめています。併せて参考にしてください。
Bybitの評判
Bybitは日本人ユーザーにも非常に人気の高い取引所で、実際に利用している方の口コミからは、以下のようなメリットを確認できました。
- 使いやすい
- UI(ユーザーインターフェース)が使いやすい
- 初心者でも利用しやすい
- 優秀な点が多い
- 日本円に対応している
実際の口コミは以下の記事にまとめていますので、ぜひご確認ください。
Bybitの口座開設・使い方
Bybitの口座開設には、以下の3点が必要です。
- 「メールアドレス」または「携帯電話番号」
- 本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード・パスポートなど)
- 自分の顔写真の撮影(顔認証のため)
口座開設をするだけなら本人確認なしでも可能ですが、出金や一部のキャンペーンへの参加、クレジットカード取引の限度額などが制限されてしまいます。そのため、口座開設時に本人確認も行ってしまうのがおすすめです。
Bybitの口座開設・使い方については、以下の記事を参照してください。図解入りで解説しています。
取引銘柄数や取引高、機能性を重視するなら「Binance」がおすすめ
前述したように、Binanceの取扱銘柄数は約600種類以上です。加えて取引高も多く機能性も充実しているため、幅広い取引を行いたい方にはBinanceをおすすめします。
Binance(バイナンス)は、2022年11月30日から日本国内からの新規ユーザーの登録を停止しています。
今後、日本向けのサービスが開始される可能性はありますが、海外の仮想通貨取引所を利用したい方は当面別の取引所を利用しましょう。
海外の仮想通貨取引所でおすすめなのがBYBITです。
操作性や見やすさが評判であるため、海外の仮想通貨取引所を初めて利用する方でも安心です。
Binanceをおすすめする3つの理由
Binanceがおすすめの理由は、主に以下の3つです。
- 取扱銘柄数がダントツで多い
- レバレッジが最大125倍
- BNBの保有で手数料が割引になる
取扱銘柄数がダントツで多い
前述したように、Binanceの取扱銘柄数は約600種類以上。ビットコインやイーサリアムなどのメジャーな通貨から、上場したばかりのマイナーなアルトコインまで取り扱いがあります。
より多くの通貨で取引をしたい方は、Binanceを選ぶと良いでしょう。
レバレッジが最大125倍
Binanceは、最大125倍のレバレッジをかけて取引が行えます。125倍の対象通貨は「BTC/USDT」の先物取引のみに限られますが、それでも他の取引所よりも高いレバレッジで取引が行えるのは魅力的と言えるでしょう。
ただし、高いレバレッジでの取引は、大きな利益を得ることができる反面、証拠金を大きく失うリスクもあります。その点は、注意してください。
BNBの保有で手数料が割引になる
Binanceの独自トークンである「BNB」を手数料の支払いに利用することで、手数料が25%割引になります。
こうした独自トークンの保有によって特典を受けることができる点も、Binanceの大きな特徴です。
ぜひ、BNBを利用してお得に取引を行ってみてください。
Binanceの評判
Binanceは日本人ユーザーにも非常に人気の高い取引所で、実際に利用している方の口コミからは、以下のようなメリットを確認できました。
- 使いやすい、アプリが使いやすい
- 取扱銘柄が豊富
- サービスが充実している
- セキュリティが強固・信頼できる
- ステーキングの年間利率が高い
実際の口コミは以下の記事にまとめていますので、ぜひご確認ください。
Binanceの口座開設・使い方
Binanceの口座開設には、以下の3点が必要です。
- メールアドレス
- 本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード・パスポート)
- 自分の顔写真の撮影
Binanceの口座開設は本人確認が必須となっていますが、上記の必要なものさえ揃っていれば、簡単に口座開設が可能です。
Binanceの口座開設・使い方については、以下の記事を参照してください。図解入りで解説しています。
まとめ:BinanceとBybitを比較して自分にあった取引所を選ぼう
BinanceとBybitを比較して解説してきましたが、いずれも世界トップレベルの仮想通貨取引所であることに変わりありません。
Bybitは、見やすさや使いやすさを重視したい方におすすめ。初心者の方はまずBYBITから始めてみると良いでしょう。
一方、Binanceは、より多くの通貨や取引高、機能やサービスで幅広い取引を行いたい方におすすめです。
それぞれの特徴を把握して、自分の求めている取引ができる取引所を選んでください。
【出典一覧】