【日本円不可】MEXCの出金・送金方法｜時間やできない原因も解説

国内の仮想通貨取引所とは異なり、MEXCは日本円やドルなどの法定通貨の出金に対応していません。そのため、MEXCからは仮想通貨のみ出金が可能です。

しかし、出金手続きは海外取引所に慣れていない方や、初めての方にとっては難しいかもしれません。特に、出金した仮想通貨がすぐに反映されない場合、どのように対処すればよいのかを知っておくことが重要です。

この記事では、MEXCの出金・送金方法を解説します。出金までの時間や出金できない場合の原因・対処法についても言及しますので、ぜひ参考にしてください。

MEXCで出金・送金する前に把握しておくべき事項（日本円不可）

まずは、MEXCで出金・送金を行う前に理解しておくべき重要なポイントを解説します。

• 出金対象は仮想通貨のみ（日本円やドルは不可）
• 出金・送金の際の手数料
• MEXCから出金が反映されるまでの時間は？
• 出金限度額は本人確認（KYC）レベルにより異なる
• 出金には二段階認証の設定が必要

出金対象は仮想通貨のみ（日本円やドルは不可）

冒頭でお伝えしたように、MEXCは仮想通貨のみが出金対象となります。日本円やドルなどの法定通貨の出金には対応していません。

ただし、MEXCは約1,500種類以上の仮想通貨を扱っており、そのほとんどが出金可能です。

出金・送金の際の手数料

MEXCから仮想通貨を出金・送金するには手数料が発生します。手数料は仮想通貨の種類や使用するブロックチェーンにより異なるため、出金前に確認しておきましょう。

下記は代表的な5銘柄の出金手数料と最小出金数です。

銘柄	出金手数料	最小出金数
BTC	0.0003	0.001
ETH	0.0015	0.004
XRP	0.25	11
LTC	0.001	0.1
XLM	0.1	10

その他の銘柄は、こちらのMEXC公式HPで確認できます。

また、MEXCの手数料の詳細や他社との比較については、こちらの記事で詳しくまとめています。併せて参考にしてください。

MEXCから出金が反映されるまでの時間は？

MEXCから出金した仮想通貨が反映されるまでの時間は、通貨とネットワークの種類によります。

例えば、ビットコイン（BTC）をBTCネットワークで送金した場合、送金完了までには平均で1時間程度かかるのが一般的です。しかし、バイナンススマートチェーンのネットワークである「BEP20」を使用した場合、5分程度の時間で送金できます。

このように、反映時間は通貨とネットワークにより異なるため、送金前に確認が必要です。

国内取引所は選択可能なネットワークが限られる

国内の取引所は利用可能なネットワークが限定されています。

例を挙げると、ビットコイン（BTC）の場合、海外取引所ではBTCネットワーク以外も選択できますが、国内取引所の多くはBTCネットワークのみに対応しており、複数のネットワークから選択できません。

そのため、MEXCから国内取引所へ送金する際に、手数料が安い他のネットワークを選んでも、送金先の取引所が対応していない可能性があります。

異なるネットワークで送金を行うと、仮想通貨を失うリスクが生じますので、送金する際はネットワークの選択に注意しましょう。

出金限度額は本人確認（KYC）レベルにより異なる

MEXCは本人確認（KYC）のレベルによって出金できる限度額が異なります。

本人確認（KYC）認証レベル	出金限度額
認証なし	20BTC
認証レベル1	80BTC
認証レベル2	200BTC

認証なしでも20BTCまで出金可能ですが、より高額を出金したい場合は認証レベルを上げる必要があります。

出金には二段階認証の設定が必要

MEXCで出金を行う際には、二段階認証の設定が必要となります。二段階認証とは、通常のパスワードなどによるログインに加えて、追加の認証手段を用いてログインするシステムです。

MEXCはメール認証だけでなく、SMS認証かGoogle認証の設定が必要となります。

セキュリティ面でも重要となりますので、口座開設時に設定しておくのがおすすめです。

二段階認証の設定方法については、こちらの記事で詳しくまとめています。併せて参考にしてください。

MEXCの出金・送金方法｜Web・アプリ

ここからは、MEXCの出金方法について、Web版（パソコン）とアプリ版に分けて解説します。

出金先アドレスは登録できる

MEXCは仮想通貨の出金先アドレスの登録が可能です。一度登録すれば、毎回出金先を入力する手間が省けるため、活用しましょう。

出金先アドレスは、MEXC公式HPの画面上部にある人型アイコンにカーソルを当て、「アドレス管理」をクリックします。

次に、「出金先を追加する」をクリックすると出金先の登録が可能です。

ポップアップが表示されますので、必要事項を入力しましょう。

入力が必要なのは、以下の項目です。

• 出金する仮想通貨の種類
• 使用するネットワーク
• 出金先アドレス
• アドレスラベル（出金先を区別するための名前）
• ホワイトリストのアドレスにチェックを入れる

特に「通貨の種類」「ネットワーク」「アドレス」は、間違えると仮想通貨を失う可能性があるため、確認を怠らないようにしましょう。

「アドレスラベル」は、出金先を区別するための名前で、自分が分かりやすい名前を自由に設定してください。

全ての情報を入力したら「確認」をクリックします。その後、セキュリティ認証が求められますので二段階認証を行ってください。

これで出金先アドレスの登録は完了となります。

Webからの出金方法

MEXC公式HPにアクセスし、トップページの画面上部にある「ウォレット」から「概要」を選択します。

続いて、ウォレットページにて「出金」をクリックしてください。

ヒント（注意事項）を確認してチェックを入れたら、出金ページにて必要事項を入力します。

入力するのは、以下の項目です。

• 出金する仮想通貨の選択
• 出金先アドレスの選択・入力
• ネットワークの選択
• 数量

概要（任意）は、特記事項がある場合に入力します。

全て入力・選択したら「確認」をクリックしましょう。その後、セキュリティ認証が求められますので二段階認証を行ってください。

これでWebからの出金申請は完了です。

ネットワークの選択に注意

出金時に選択するネットワークは、送金先のウォレットや取引所が対応しているものを選ぶ必要があります。対応していないネットワークを選んで送金すると、資産を失う可能性があるため、注意が必要です。

アプリからの出金方法

MEXCアプリの画面右下にある「資産」を選択し、次のページにて「出金」をタップします。

次に、保有している仮想通貨が表示されますので出金する銘柄を選択しましょう。検索して通貨を表示することも可能です。

続いて、「ヒント（注意事項）」が表示されます。内容を確認し、チェックを入れて「確認」をタップしてください。

出金画面にて必要事項を入力します。

入力するのは、以下の項目です。

• 出金する仮想通貨の選択
• 出金先アドレスの選択・入力
• ネットワークの選択
• 数量

出金の説明（任意）は、特記事項がある場合に入力します。

全て入力・選択したら「確認」をタップしましょう。その後、セキュリティ認証が求められますので二段階認証を行ってください。

これでアプリからの出金申請は完了です。

MEXCの出金・送金で時間がかかる・できない5つの原因

MEXCからの出金時に「時間がかかる」「出金できない」という場合には、以下のような原因が考えられます。

• 間違ったアドレスを入力している
• メモ・タグの未入力
• 誤ったブロックチェーンネットワークの選択
• 送金詰まりの発生
• 送金処理の未完了

間違ったアドレスを入力している

出金先のアドレスが間違っていると、送金は完了せず、資産を失う可能性があります。送金前には必ずアドレスを確認し、慎重に手続きを行いましょう。

もしアドレスが間違っている可能性があると感じたら、すぐに「ウォレット」から「取引履歴」を開き、確認してください。

出金先アドレスに誤りがあった場合は、MEXCのカスタマーサポートに問い合わせ、対応可能か確認してみましょう。

その際には、トランザクションIDが必要となります。トランザクションIDは取引履歴にて確認が可能です。

また、大きな額の送金に不安を感じる場合は、まず少額を試しに送金してみることをおすすめします。無事に送金が完了したら、大きな額の送金を行いましょう。

メモ・タグの未入力

XRP（リップル）やEOS（イオス）などの特定の銘柄は、出金時に「メモ（Memo）」や「宛先タグ」の入力が必要です。これらを入力しないと、送金が正常に行われない可能性があります。

メモや宛先タグは、送金された資産が自分のものであることを確認するための印です。該当銘柄の出金画面を開くと、下記のように表示されます。

入力するメモや宛先タグは、送金先のアドレスと一緒に表示されます。未入力のまま送金してしまうと資産を失う可能性がありますので、これらの通貨の出金時は注意が必要です。

もし、メモや宛先タグに誤りや未入力のまま送金してしまった場合は、こちらもMEXCのカスタマーサポートに問い合わせ、対応可能か確認しましょう。

誤ったブロックチェーンネットワークの選択

繰り返しになりますが、出金する際にネットワークの選択には注意しましょう。

送金先が対応していないブロックチェーンネットワークを選択し、送金を行ってしまうと送金が完了しない、または資産を失う可能性があります。送金先が対応しているネットワークを確認し、選択してください。

もし、誤ったネットワークを選択して送金してしまった場合、送金元と送金先の取引所に問い合わせ、対応可能か確認しましょう。

送金詰まりの発生

送金元のステータスが「完了」になっているにも関わらず、入金が反映されない場合は「送金詰まり」が発生している可能性があります。

送金詰まりとは、ブロックチェーン上の処理が追いつかない現象のことです。

この場合は、ネットワークの混雑が解消されるのを待つしかありません。1日以上経過しても出金がされない場合は、送金元と送金先の取引所に問い合わせをしてみてください。

送金処理の未完了

送金処理が完了していない場合、送金先に送金が反映されません。送金先に反映されない場合は、MEXCの「ウォレット」＞「取引履歴」からステータスを確認しましょう。

ステータスが「処理の待機中」や「パッケージング中」であれば、MEXCでの送金処理はまだ完了していません。この場合は、ステータスが「出金に成功しました」になるまで待ちましょう。

長時間待っても送金が完了しない場合は、MEXCのサポートに問い合わせてみてください。

まとめ

MEXCは、日本円やドルなどの法定通貨での出金には対応していません。出金可能なのは仮想通貨のみで、取り扱いのある約1,500種類以上の通貨の大部分が該当します。

MEXCの出金限度額は本人確認（KYC）のレベルにより異なり、より高額な出金を希望する場合は、事前に本人確認を完了させておくことが重要です。

また、MEXCからの出金時に「時間がかかる」「出金できない」という場合には、以下のような原因が考えられます。

• 間違ったアドレスを入力している
• メモ・タグの未入力
• 誤ったブロックチェーンネットワークの選択
• 送金詰まりの発生
• 送金処理の未完了

これらの問題に対する対処法も解説していますので、参考にしてください。

MEXCからの出金はWeb版とアプリ版のどちらからでも行うことができ、その手順は記事中で図解を交えて説明しています。ぜひご活用ください。