Zaif（ザイフ）の使い方｜登録から買い方・売り方、自動売買まで解説

Zaif（ザイフ）は国内の取引所でありながら、その独自の機能やサービス、取り扱い通貨が他の取引所と一線を画する魅力を持っています。

しかし、Zaifを初めて利用する方やまだ慣れていない方にとっては、操作が難しく感じることもあるかもしれません。そのため、具体的な取引方法や機能の使い方についての理解が重要です。

この記事では、Zaifの使い方を分かりやすく解説します。取引所や販売所での買い方・売り方、自動売買などの機能についても説明しますので、これからZaifでの取引を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

Zaif（ザイフ）を使う前に知っておきたいこと

Zaif（ザイフ）で仮想通貨取引を開始する前に、下記の3点を把握しておきましょう。

• 仮想通貨の取引方法
• 取引の手数料
• 取引可能な通貨の種類

仮想通貨の取引方法

Zaifは、以下2種類の方法で仮想通貨取引が可能です。

	操作	トータルコスト
販売所（かんたん売買）での現物取引	シンプル	高い
取引所（Orderbook Trading）での現物取引	シンプル	安い

Zaifは2023年8月現在、レバレッジ取引は停止中で、現在は現物取引のみ可能となっています。

各取引方法の詳細は、以下の通りです。

販売所（かんたん売買）での現物取引

販売所（かんたん売買）とは、仮想通貨取引所の運営会社を相手に仮想通貨を売買する場所です。操作がシンプルで初心者にも分かりやすく、手軽に仮想通貨を購入・売却できます。

一般的に販売所は取引手数料が無料ですが、売値と買値の間にスプレッド（実質の手数料）という価格差が生じているため、売買にかかるトータルコストは高くなります。

取引所（Orderbook Trading）での現物取引

取引所とは、取引所を利用するユーザー間で取引を行う場所です。Zaifでは「Orderbook Trading」と呼ばれています。

取引所は市場の需要と供給によって価格が変動し、より高度な取引戦略の立案が可能です。

取引所の特徴としては、スプレッドが狭いためトータルコストを販売所よりも低く抑えられます。そのため、手数料の低さを重視する方は取引所の利用がおすすめです。

取引の手数料

2023年8月現在、Zaifの手数料は以下のようになっています。

▼口座管理維持手数料（本人確認が未完了の場合のみ）

1万円未満	固定100円
1万円以上10万円未満	3％
10万円以上50万円未満	5％
50万円以上100万円未満	7％
100万円以上	10％

▼入出金に関する手数料

日本円の入金手数料	・銀行振込：無料 ・コンビニ入金：495円〜605円 ・ペイジー入金：495円〜605円
日本円の出金手数料	・3万円未満：385円 ・3万円以上：770円
仮想通貨の入金手数料	無料
仮想通貨の出金（送金）手数料	・BTC：0.0001〜0.01BTC ・ETH：0.01〜0.05ETH ・XEM：2〜20XEM ※通貨により異なる

▼仮想通貨取引に関する手数料

販売所（かんたん売買）の手数料	無料
取引所（Orderbook trading）の手数料	・Maker：0％ ・Taker：0.1〜0.3％

Zaifの手数料や他社との比較については、こちらの記事で詳しくまとめています。併せて参考にしてください。

取引可能な通貨の種類

2023年8月時点での、Zaifで取引可能な銘柄は以下の19種類です。

• BTC
• ETH
• DEP
• XYM
• XEM
• MONA
• MV
• ROND
• Polygon（MATIC）
• TRX
• DOT
• BCH

▼ERC20

• CMS:ETH
• FSCC
• CICC
• NCXC
• ZAIF
• COT

▼Mosaic

• CMS:XEM

全ての仮想通貨銘柄は、販売所と取引所の両方で取引が可能です。

Zaif（ザイフ）の使い方｜口座開設から入出金まで

続いて、Zaifの使い方について、下記2つの項目をご紹介します。

• 口座開設のやり方
• 入出金のやり方

口座開設のやり方

Zaifの口座開設には、以下の2つが必要です。

• メールアドレス
• 本人確認書類（本人確認方法により異なる）

口座開設の手順は、以下の通りです。

1. メールアドレスの登録
2. 利用規約の確認・同意
3. 基本情報の入力
4. 本人確認
5. 本人確認書類の選択
6. 顔写真の撮影

口座開設の手続きが完了したら、二段階認証の設定も行いましょう。

Zaifの口座開設は、本人確認方法により審査完了までの時間が異なります。スマホをお持ちの方は、最短で即日審査が完了する「オンライン確認」がおすすめです。

Zaifの口座開設方法については、こちらの記事で詳しくまとめています。併せて参考にしてください。

入出金のやり方

Zaifでの入金・出金の方法は、下記の通りです。

入金方法

Zaifの入金は「日本円」「仮想通貨」に対応しています。

日本円の入金方法は、以下の3種類です。

入金方法	手数料
銀行振込	無料※振込手数料はユーザー負担
コンビニ入金	・3万円未満：495円 ・3万円以上：605円
ペイジー入金	・3万円未満：495円 ・3万円以上：605円

仮想通貨の入金は24時間いつでも可能で、手数料は無料です。ただし、Zaifへ送金する際のマイナーへの手数料はユーザーの負担となります。

Zaifへの具体的な入金方法については、こちらの記事で詳しくまとめています。併せて参考にしてください。

出金方法

Zaifは「日本円」「仮想通貨」の出金に対応しています。Zaifで出金する際は、以下のポイントを押さえておきましょう。

▼日本円の出金

出金締め切り	当日23時59分
出金反映	翌営業日または翌々営業日
初回入金からの出金制限	1週間で1日最大1万円相当
出金手数料	・3万円未満：385円 ・3万円以上：770円

▼仮想通貨の出金

出金制限	なし
出金手数料	通貨により異なる

Zaifの具体的な出金方法については、こちらの記事で詳しくまとめています。併せて参考にしてください。

Zaif（ザイフ）の販売所（かんたん売買）での買い方・売り方

続いては、Zaifでの仮想通貨の売買方法をご紹介します。

まずは、「販売所（かんたん売買）」での買い方・売り方からです。

販売所（かんたん売買）の注文方法

販売所（かんたん売買）での注文方法は「成行注文」です。現在の価格で即時売却、即時購入が行なえます。

ただし、数量を入力するだけで簡単に取引できますが、実質の手数料として「スプレッド」が発生する点には注意してください。

また、販売所での取引は、1回の売買上限が50万円分相当、１日の上限が5000万円までとなっています。

スプレッドについて

スプレッドは売値と買値の差額のことを指し、販売所と取引所のどちらでも発生します。この差が取引所の利益となります。

スプレッドは販売所の方が広く設定されている傾向にあり、取引コストを最小限に抑えるなら、取引所での取引がおすすめです。

販売所は操作がシンプルで簡単に取引できるメリットがありますが、スプレッドの広さから取引全体のコストが高くなる点に注意しましょう。

販売所（かんたん売買）における買い方・売り方の手順

まずは、Zaif公式HPの画面上部の「サービス」より「販売所（かんたん売買）」を選択します。

販売所の画面が表示されますので、画面上部から取引したい仮想通貨を選択しましょう。今回はBTCを選択して説明します。

購入したい金額を指定する場合は「支払い金額」の入力欄に、仮想通貨の数量を指定して購入したい場合は「購入数量」の入力欄に、その数量を入力してください。

どちらか一方を入力すれば、もう一方にも反映されます。

売却の場合は「BTCを売る」をクリックし、売却したい金額を指定する場合は「売却数量」の入力欄に、売却額を指定する場合は「換金額」の入力欄に、その数量を入力してください。

入力できたら「購入内容の確認に進む」をクリックしましょう。取引内容を確認し、「注文」をクリックします。

ポップアップが表示されたら取引は完了です。

Zaif（ザイフ）の取引所（Orderbook Trading）での買い方・売り方

続いて、「取引所（Orderbook Trading）」での売買方法をご紹介します。

取引所（Orderbook Trading）の注文方法

取引所での注文方法は、「成行注文」「指値注文」の2つから選択できます。

成行注文	現在の市場価格で即座に取引を実行する方法
指値注文	売買したい価格を指定して注文する方法

成行注文は、現在の市場価格で即座に取引を行いたい時に適しています。シンプルで初心者の方にもおすすめの注文方法です。

指値注文は、特定の価格で取引を行いたい時に使用します。例えば、1BTCが400万円で取引されている場合、「価格が350万円に下がったら1BTCを購入する」と設定可能です。ただし、価格が350万円に下がらない限り購入は実行されません。

投資スタイルや市場状況に応じて、最適な注文方法を選びましょう。

Maker（メイカー）・Taker（テイカー）との関連性

Zaifの取引所では「成行注文」と「指値注文」が採用されており、これらの注文形式は、Maker（メイカー）とTaker（テイカー）の概念と密接に関連しています。

Makerは市場に新しい価格で注文を提供し、流動性を供給する取引です。その手段として「指値注文」を用いることが多くなっています。

一方、Takerは既存の注文を即座に執行し、市場から流動性を取得する取引です。その手段として「成行注文」を用いることが多いです。

取引を行う際の手数料や戦略を考えるうえで、これらの役割の違いは理解しておきましょう。

チャートやトレード画面の見方

取引所の画面は、下記のように分かれています。

1. 仮想通貨一覧の表示を切り替えることができます。
2. 取引する仮想通貨を一覧から選択できます。
3. チャートを拡大表示できます。
4. 注文板（オーダーブック）を確認できます。
5. 注文内容を入力できます。
6. 購入と売却を決定するボタンです。

「チャート」をクリックすると、下記のようにチャートを拡大表示できます。

チャートは「TradingView」のチャートツールを採用しており、豊富なインジケーターやトレード分析ツールを使用して価格動向の予測に利用できます。

• 仮想通貨の選択、時間軸の設定、ろうそく足等のチャート設定、インジケーター設定
• ラインの描画、ピッチフォークやフィボナッチなどの描画
• 時間軸の設定
• SNS連携、チャート保存・読込機能

取引所（Orderbook Trading）における買い方・売り方の手順

まずは、Zaif公式HPの画面上部の「サービス」より「Orderbook Trading」を選択します。

続いて、画面上部から取引したい仮想通貨を選択しましょう。今回はETHを選択して説明します。

「日本円を軸に取引する場合は「ETH/JPY」を、BTCを軸に取引といった場合は「ETH/BTC」を選択してください。

続いて、注文フォームにて注文内容を入力していきます。

成行注文の場合は、「買いたい」もしくは「売りたい」仮想通貨の数量を「取引数量」の欄に入力します。

一方で、指値注文の場合は、「買いたい」もしくは「売りたい」仮想通貨の価格を価格欄に入力してください。注文板から価格を選択することも可能です。

続いて数量を入力し、約定代金が足りているかを確認して「購入注文」「売却注文」どちらかのボタンをクリックします。

注文内容を確認し、「注文」をクリックします。「購入（売却）注文が完了しました」と表示されれば取引は完了です。

リミットについて（任意）

リミットとは、取引の成立後に逆の注文を自動で設定する機能です。買い注文の場合、高く売る設定が、売り注文の場合、安く買う設定が自動で行われます。

しかし、取引計画が確定していない場合は、この設定の使用はおすすめしません。

リミットの設定は、注文フォーム内の「リミット値」をクリックすると設定が可能です。

注文内容や取引履歴の確認

注文内容や保有しているポジションなどの取引履歴は、注文フォーム下部にある画面で確認できます。

こちらから注文のキャンセルも可能です。

Zaif（ザイフ）アプリからの取引方法

Webだけでなく、Zaifアプリからも仮想通貨の購入・売却が可能です。

アプリの画面下部から「取引」をタップし、「販売所（かんたん売買）」と「取引所（Orderbook Trading）」の選択が可能です。Webとほぼ同様の手順で取引できます。

Zaif（ザイフ）のその他機能について

Zaifは、仮想通貨取引以外に以下のようなサービスも提供しています。便利な方法ですので、ぜひ試してみてください。

• Zaifコイン積立
• 自動売買お手軽トレード

Zaifコイン積立

「Zaifコイン積立」は、毎月最低1,000円から自動で仮想通貨を積み立てられるサービスです。

対象銘柄は、以下の7種類です。

• BTC/JPY
• ETH/JPY
• XYM/JPY
• XEM/JPY
• FSCC/JPY
• CICC/JPY
• NCXC/JPY

このサービスは、毎月固定額が登録した口座から自動引き落としとなるため、買い忘れる心配がありません。

小額から始めてリスク分散を図りたい方、定期的に仮想通貨を購入したい方におすすめのサービスです。

Zaifコイン積立は、Zaif公式HPの画面上部の「サービス」より選択できます。

自動売買「お手軽トレード」

自動売買「お手軽トレード」は、Zaifの仮想通貨自動売買サービスです。予め設定された条件に従い、価格が下がった際に買い、上がった際に売るという注文を24時間365日実行します。

この注文は日本円で「買い」からも、すでにお持ちの通貨の「売り」からも開始できます。

簡単な設定のみでスタートできるため、初心者の方にもおすすめです。

まとめ：Zaif（ザイフ）の使い方をマスターして快適に取引しよう

Zaifは「販売所（かんたん売買）」と「取引所（Orderbook Trading）」で仮想通貨の取引が行なえます。

レバレッジ取引（信用取引）は、2023年7月をもってサービス終了となりました。

販売所（かんたん売買）は成行注文のみが可能で、操作はシンプルですがスプレッドが広いため、取引全体のコストが高くなる可能性があります。

一方で、取引所（Orderbook Trading）には「成行注文・指値注文」の2つの注文方法があり、取引戦略に合わせた注文が可能です。

各取引方法においては記事中の図解解説を参考に、自身の投資スタイルに最適な取引方法を選んでみてください。

また、仮想通貨取引以外にも「Zaifコイン積立」「自動売買お手軽トレード」といったサービスを提供しており、これらの機能を活用すればより効率的な取引が可能となるでしょう。

ぜひ、Zaifの様々な機能を体験してみてください。