ドージコイン（DOGE）とは？柴犬の関係や将来性、チャートも解説

ドージコイン（DOGE）は、テスラのCEOであるイーロン・マスク氏の発言や、X（旧Twitter）でも度々話題になり、多くの人々が注目している通貨です。

この通貨は柴犬をモチーフにしており、その可愛らしさから人気を集めました。もともとはジョークのように扱われていましたが、送金の速さやコストの安さから、実用的な仮想通貨としての地位を築いています。

ビットコインと比べても実用性が高く、今後も価格上昇の可能性を秘めた通貨のため、市場動向には注目しておきたいところです。

この記事では、ドージコインについて基本情報から将来性、過去の価格推移などを解説します。これからドージコインの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

ドージコイン以外にもさまざまな仮想通貨があり、銘柄によって特徴が異なります。おすすめ仮想通貨は以下の記事で比較・紹介しているため、自分にあった仮想通貨を見つけたい方はぜひ参考にしてください。
【2024年最新】初心者にもおすすめ仮想通貨12選｜銘柄の選び方も解説

ドージコイン（DOGE）とは柴犬をモチーフとした仮想通貨

ドージコイン（DOGE）は、2013年にプログラマーのビリー・マーカスとジャクソン・パーマーによって作られた仮想通貨です。インターネット上の人気ミームである柴犬をモチーフにしており、ミームコインとして注目されました。

ミームとは、インターネット上で広がる言葉や画像、動画などの文化的情報を指します。

当初はジョークから生まれた通貨と誤解されていましたが、テスラ社のCEOであるイーロン・マスク氏が言及するなどして徐々に知名度が上がり、主要な仮想通貨としての地位を確立しました。

2023年12月の時点で、時価総額ランキングで10位にランクインしています。

ドージコイン（DOGE）の由来

ドージコインは「ビットコインとは違った面白いコイン」というコンセプトのもとに作られました。

前述したように、ドージコインはインターネット上のあるミームに由来しています。このミームは、柴犬の画像と「dog」という英語のスペルミスである「DOGE」を組み合わせてドージコインと命名されました。

ドージコイン（DOGE）の基本情報

ドージコイン（DOGE）の基本情報は、以下の通りです。

通貨名称	ドージコイン（Dogecoin）
シンボル	DOGE
時価総額ランキング	10位（2023年12月時点）
価格	¥13.32 ※2023年日時点、CoinMarketCap
発行枚数	なし
公式HP	https://dogecoin.com

下記でドージコイン（DOGE）について、さらに詳しく解説します。

ドージコイン（DOGE）の3つの特徴

続いて、ドージコイン（DOGE）の3つの特徴を解説します。

• ライトコインを基にしたミームコイン
• 高速かつ低コストで送金が可能
• 発行枚数に制限が設けられていない

ライトコインを基にしたミームコイン

ドージコインはライトコインをベースにして開発された仮想通貨で、ビットコインが抱えるトランザクション（取引）処理速度の問題などを解決する目的で開発されました。

ライトコイン自体がビットコインの技術から派生しているため、ドージコインもビットコインの特徴を引き継いでいます。

例えば、ドージコインはビットコインと同じ「プルーフ・オブ・ワーク（Proof of Work、PoW）」というコンセンサスアルゴリズムを使っており、マイニングプロセスも同じです。

このように、ドージコインはビットコインからインスピレーションを受け、ライトコインの技術を基に作られた仮想通貨と言えます。

高速かつ低コストで送金が可能

ドージコインは高速かつ低コストでの送金が可能な点も特徴です。

ビットコインで新しいブロックが生成されるのに約10分かかるのに対し、ドージコインでは約1分で新しいブロックが生成されます。

この速さは「スクリプト」という技術によるものです。ビットコインに比べて複雑な計算が必要ないことから、取引の確認が速くなり、高速な送金処理が可能となります。

通貨名	1回の取引処理にかかる時間
ビットコイン（BTC）	約10分
ライトコイン（LTC）	約2分30秒
ドージコイン（DOGE）	約1分

さらに、ドージコインの取引手数料は低く設定されているため、送金が低コストで行えるというメリットもあります。

発行枚数に制限が設けられていない

ドージコインには発行枚数の上限が設定されていません。

多くの仮想通貨は、新たにコインがマイニングされることで通貨の総量が増え、希少性の低下や価値が減少するのを防ぐために、発行量に上限を設けています。例えば、ビットコインの上限は2,100万枚、ライトコインは8,400万枚です。

しかし、ドージコインは無制限に発行でき、国が発行する通貨に近い性質を持っています。実際に、ドージコインは約1分ごとに1万枚が発行され、毎日約1,440万枚が市場に供給されているのです。

この無制限の発行は、開発者がドージコインを保有するよりも積極的に使うことを奨励する意図を反映しています。

一般的には、このような仕組みは価格が上昇しにくいとされますが、ドージコインはその特性に関わらず、話題性やコミュニティの強い支持により価格が高騰することがあります。

ドージコイン（DOGE）の過去の価格動向

続いて、ドージコイン（DOGE）の価格の歴史をチャートを使って振り返ってみましょう。これまでの価格の変動と、2023年の価格推移をご紹介します。

これまでの価格推移

ドージコインは2013年に発行されましたが、初期の数年間は低価格を推移していて大きな価格変動は見られませんでした。

しかし、2021年1月にテスラのCFOであるイーロン・マスク氏がX（旧Twitter）でドージコインについて言及したことで注目が集まり始め、価格が急上昇しました。2020年12月末には約0.5円だった価格は、2021年1月末には約5円にまで跳ね上がり、10倍の価格上昇を見せています。

出典元：CoinMarketCap

さらに、2021年5月にもマスク氏がドージコインの支持を表明するツイートをしたことで、価格は再び高騰し、約69円（CoinMarketCap調べ）という最高値を記録しました。

しかし、2022年に入ると市場全体が冷え込み始め、ドージコインの価格も下降傾向に転じています。

2023年の価格推移

2023年の初めから、ドージコインの価格は上昇と下降を繰り返す動きを見せていましたが、10月の終わり頃に仮想通貨市場全体の高騰と連動して、価格が上昇に転じました。

この上昇には、ビットコインの現物ETF（上場投資信託）の承認が期待されていることも影響しています。今後もこの動向には注目です。

出典元：CoinMarketCap

また、2023年11月にはドージコインを搭載したロケット発射のプロジェクトが発表され、ロケットは12月23日に打ち上げられる予定です。このような要因からも、ドージコインの価格は今後も上昇する可能性があることを示しています。

しかし、ドージコインの中長期的な価格上昇には、ビットコインのETFが承認されるかどうかが鍵となるでしょう。もし承認されなかった場合、ドージコインの価格は再び下がる可能性があると考えられます。

ドージコイン（DOGE）の今後の将来性3つのポイント

続いて、ドージコイン（DOGE）の将来性に関して、主な3つのポイントについて解説します。

• ドージコイン・トレイルマップに従った開発戦略
• 決済手段としての受け入れが拡大中
• イーロン・マスク氏の影響を受けやすい

ドージコイン・トレイルマップに従った開発戦略

ドージコインの将来性において、ドージコイン・トレイルマップに沿った開発戦略は重要です。

トレイルマップとは、ドージコインの今後の方向性や目標を示す計画のこと。技術的な改善やセキュリティの強化、新機能の追加など、ドージコインをさらに発展させるための具体的なステップが記載されています。

ドージコインには一般的な仮想通貨が発行するホワイトペーパーが存在せず、その代わりにトレイルマップを通じてアップデート計画を公表しているのです。

このような計画的な開発アプローチは、ドージコインの安定性と実用性を向上させ、長期的に通貨の価値を高める可能性があると考えられます。

決済手段としての受け入れが拡大中

ドージコインを決済手段として導入する企業が増えていることも、重要なポイントです。

ドージコインの主な特徴は、高速かつ低コストでの利用が可能であること。このことが知れ渡ってからは、イーロン・マスク氏による言及もあり、導入が進んでいます。

実際に、米国のテスラでは一部の商品をドージコインで購入することができ、テスラ社の傘下企業でもドージコイン決済が導入されました。その他にも、以下のような企業で導入されています。

• 航空宇宙メーカーの「スペースX」
• 高級ファッションブランドの「Gucci」
• 高級時計メーカー「タグ・ホイヤー」

このように、ドージコインを決済手段として採用する企業が今後も増えていけば、それに伴いドージコインの需要や価値も高まることが考えられます。

イーロン・マスク氏の影響を受けやすい

ドージコインはイーロン・マスク氏の影響を受けやすい通貨です。前述したように、ドージコインはイーロン・マスク氏の発言をきっかけに注目されるようになりました。そのため、彼の発言は市場に大きな影響を与え、ドージコインの価格変動を引き起こすことがあります。

また、彼が指示することによってメディアの注目を集め、新しい投資家やユーザーの関心を引く可能性があります。ドージコインに投資するなら、イーロン・マスク氏の動向や発言に注意を払うことが重要です。

ドージコイン（DOGE）を日本で買うには？

ドージコインは多くの海外の仮想通貨取引所で取り扱われていますが、日本の取引所でも購入可能です。ここでは、日本でドージコインを購入する手順をご紹介します。

• ドージコインの取り扱いがある取引所を選ぶ
• 仮想通貨取引所の口座を開設する
• 資金を入金して購入する

ドージコインの取り扱いがある取引所を選ぶ

まず最初にドージコインを取り扱っている仮想通貨取引所を選びましょう。

国内の取引所でドージコインを取り扱っているのは、以下の3つです。

• GMOコイン
• bitbank
• SBIVCトレード

おすすめはGMOコインです。入出金の手数料が無料で、取引手数料も低く設定されていることから、取引にかかるコストを大幅に削減できます。さらに、使いやすさにも定評があり、公式アプリを通じてスマホから簡単に取引が可能です。

口座開設は無料で行えるので、ぜひGMOコインで口座を開設してみてください。

GMOコインの口座開設手順については、こちらの記事で詳しくまとめています。併せて参考にしてください。

仮想通貨取引所の口座を開設する

取引所を選んだら口座を口座を開設しましょう。基本的にどの取引所でも口座開設の大まかな手順は同じで、以下の2点が必要となります。

• メールアドレス
• 本人確認書類（運転免許証・マイナンバー・パスポートなど）

上記に加え、口座開設の手続きには、個人情報（名前、住所、職業、資産状況）の入力と本人確認が必要です。本人確認はスマホから行うとスピーディーに進められます。

具体的な例として、GMOコインの口座開設手順をご紹介します。手順は以下の7ステップです。

1. メールアドレスを登録する
2. パスワードを設定する
3. ログインする
4. 必要情報の入力
5. 本人確認
6. 口座開設コードを入力
7. 口座開設完了

GMOコインなら口座開設の手数料は無料で、最短10分で取引が可能です。

資金を入金して購入する

口座開設が完了したら、取引に使用する日本円を入金しましょう。入金方法は取引所ごとに異なりますが、一般的には「銀行振込」「クイック入金」「コンビニ入金」などから選ぶことができます。

取引所によって入金方法や手数料が異なるため、事前に詳細を確認しておきましょう。最初は少額を入金して、徐々に取引に慣れていくことをおすすめします。

入金が完了したら、実際にドージコインを購入しましょう。

ドージコイン（DOGE）取引の際に知っておきたいこと

最後に、ドージコインの取引をする際に知っておきたいことを解説します。

• ドージコインと柴犬コインの関係は？
• ドージコインの過去最高額はいくら？
• 海外の取引所でも買える？

ドージコインと柴犬コインの関係は？

ドージコインと柴犬コイン（SHIB）はどちらも柴犬をモチーフにしていることから、よく混同されますが、実際には異なる仮想通貨です。

ドージコインは2013年にライトコインの技術を基に作られました。一方、柴犬コインは2020年にイーサリアムネットワーク上で作られた通貨です。

どちらもミームコインですが、異なる特徴を持った通貨であることを理解しておきましょう。

ドージコインの過去最高額はいくら？

ドージコインは、2021年5月に69円という過去最高価格を記録しました（CoinMarketCap調べ）。

しかし、情報源によって価格に差があります。例えば、CoinGeckoではこの時の最高価格が79.44円と記録されているため、注意してください。

海外の取引所でも買える？

ドージコインはその人気と流通量から、世界中のほとんどの仮想通貨取引所で取り扱われています。

ドージコインを取り扱っている主な海外取引所は、以下の通りです。

• BYBIT
• MEXC
• Binance
• Coinbase
• Upbit
• DigiFinex

特に、BYBITやMEXCは日本人も利用できます。海外の取引所は口座を開設するだけで取引に使えるボーナスを貰えるので、この機会にぜひ試してみてください。

BYBITとMEXCの口座開設手順は、こちらの記事で詳しくまとめています。併せて参考にしてください。

まとめ

ドージコイン（DOGE）は、2013年にプログラマーのビリー・マーカスとジャクソン・パーマーによって作られたミームコインです。インターネット上の人気ミームである柴犬をモチーフにしています。

テスラのCEOであるイーロン・マスク氏が言及するなどして、一気に注目が集まり、今では主要な仮想通貨としての地位を確立しました。仮想通貨の時価総額ランキングでは10位前後を推移しています。

ドージコインの主な特徴は、以下の通りです。

• ライトコインを基にしたミームコイン
• 高速かつ低コストで送金が可能
• 発行枚数に制限が設けられていない

将来性に関しては、以下3つのポイントを押さえておきましょう。

• ドージコイン・トレイルマップに従った開発戦略
• 決済手段としての受け入れが拡大中
• イーロン・マスク氏の影響を受けやすい

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ぜひこの記事を参考に、ドージコインの取引を始めてみてください。