Binance Japanの出金・送金方法と出金できない場合の原因を解説

世界的に知られる仮想通貨取引所Binanceが、2023年に「Binance Japan（バイナンスジャパン）」として日本ユーザー向けにサービスを開始しました。そのBinance Japanでは日本円と仮想通貨の両方の出金が可能です。

利益を得た時や取引を終了した時、または海外の仮想通貨取引所への送金時には、出金・送金の操作が必要となります。

初めて出金を行う方や慣れていない方にとっては、これらの操作が少し難しく感じられるかもしれませんが、正しい手順を理解し、スムーズに出金を行いましょう。

この記事では、Binance Japanの出金・送金方法を解説します。出金反映までの時間やできない原因についても言及しますので、ぜひ参考にしてください。

Binance Japan（バイナンスジャパン）の出金に関する基本情報

まずは、Binance Japan（バイナンスジャパン）で出金する際の基本情報を解説します。

Binance Japanで出金できる通貨

冒頭でもお伝えしたように、Binance Japanは「日本円の出金」「仮想通貨の（出金）送金」が可能です。

日本円を出金する際は、事前に銀行口座の登録が必要となります。

Binance Japanで出金が反映されるまでの時間

Binance Japanでの日本円出金に関しては、金融機関の営業時間内に出金申請を行った場合、通常はその日のうちに出金が反映されるようになっています。

一方で、仮想通貨の出金については、その反映時間は通貨の種類やネットワークの混雑状況によって異なります。

出金タイプ	反映時間
日本円	原則当日中
仮想通貨	通貨種類・ネットワーク状況による

出金タイプによって反映時間が異なるため、出金が必要な場合は余裕を持って申請することが重要です。

仮想通貨の出金におけるトラベルルールに注意

2024年2月時点、トラベルルールの適用により、Binance Japanと他の国内取引所との間での仮想通貨の送受信ができなくなっています。

Binance Japanは、国際的なトラベルルールに対応するために「GTR（Global Travel Rule）」というシステムを採用しています。トラベルルールとは、マネーロンダリング防止のために金融機関が取引情報を共有する規制です。

Binance Japan公式HPでも、以下のように記載されています。

「トラベルルールとは、「利用者の依頼を受けて暗号資産の送付を行う暗号資産交換業者は、 送付依頼人と受取人に関する一定の事項を、送付先となる受取人側の暗号資産交換業者に通 知しなければならない」というルールです。 」

つまり、Binance Japanが採用するGTRシステムは、日本国内で一般的に使用されているシステムと異なるため、Binance Japanと他の国内取引所との仮想通貨の送受信ができなくなっているのです。

このような規制は、仮想通貨の不正利用を防止する目的で設定されていますが、国内の異なる取引所間での送金の柔軟性が制限される結果となっています。

Binance Japanからの仮想通貨送金について

Binance Japanは「GTR（Global Travel Rule）」システムに対応しており、このシステムに対応している他の取引所、またはトラベルルールが適用されない地域であれば、Binance Japanから仮想通貨の送金が可能です。

例えば、アラブ首長国連邦を拠点とする「BYBIT」は、トラベルルールの適用外となります。このため、Binance Japanから直接BYBITに仮想通貨の送金が可能です。

また、国内取引所に仮想通貨を送金したい場合も、BYBITを経由することで間接的に送金が可能となります。Binance JapanからBYBITに送金し、それから国内の他の取引所へ送金することで、Binance Japanから国内の取引所への資金の移動が実現できます。

BYBITは招待コードを入力して口座開設をすると、特定の条件を満たした際に特典ボーナスを獲得できます。

口座開設時だけのお得なキャンペーンですので、ぜひこの機会にBYBITの口座を開設しておきましょう。

BYBITの口座開設手順は、こちらの記事で詳しくまとめています。併せて参考にしてください。

Binance Japanでの日本円の出金方法

Binance Japanから日本円を出金する手順を解説します。

Binance Japanからの出金時には、銀行口座の名義人が「バイナンスジャパン（カ」と表示されることを覚えておきましょう。

ここではBinance公式アプリを使用しての入金手順をご紹介します。手順は、以下の通りです。

1. ウォレットから日本円（JPY）を選択する
2. 銀行口座を登録する
3. 出金内容を確認する

1.ウォレットから日本円（JPY）を選択する

まずは、Binance公式アプリの右下にある「ウォレット」をタップします。

次に「出金」をタップし、保有する銘柄の中から「JPY」を選択してください。日本円の残高がある場合に表示されます。

JPYと出金方法（SBI）が選択されていることを確認し、 「次へ」 を選択します。

2.銀行口座を登録する

続いて、Binance Japanから初めて日本円を出金する際には、銀行口座の登録が必要となります。「新しい銀行口座を追加」より銀行口座の登録を行ってください。

ただし、口座開設時に登録した「カタカナ氏名」と「銀行口座名義」が一致しない場合は出金ができません。注意しましょう。

3.出金内容を確認する

銀行口座の登録が完了したら、出金内容を確認します。二段階認証コードを入力して出金手続きを完了させましょう。

出金情報が表示されたら出金申請は完了です。

Binance Japanでの仮想通貨の出金（送金）方法

続いて、Binance Japanで仮想通貨を出金（送金）する手順を解説します。

前述したように、Binance Japanはトラベルルールにより、他の国内取引所との仮想通貨の送受信ができません。国内取引所への送金が不可能なため、BYBITなどの海外取引所への送金を検討するのが良いでしょう。

出金（送金）の手順は、以下の通りです。

1. 出金する通貨を選択する
2. アドレス・ネットワーク・出金額の入力・選択
3. 出金目的などの質問に回答する

1.出金する通貨を選択する

日本円の入金と同様に、Binance公式アプリの右下にある「ウォレット」アイコンをタップし、「出金」を選択します。

次に保有する銘柄の中から出金を希望する通貨を選択しましょう。

2. アドレス・ネットワーク・出金額の入力・選択

送金先のアドレス・ネットワーク、出金額の入力・選択をしましょう。

アドレスは誤入力を防ぐために、コピー&ペーストを使用してアドレスを正確に入力するのがおすすめです。

ネットワークを選択すると、送金にかかる手数料が表示されます。送金先に対応しているネットワークを選択しましょう。

もし、誤ったネットワークを選択すると、送金が正常に行われないか、最悪の場合は資金を失うリスクがあります。

最後に、出金額を入力し「出金」をタップしてください。

3.出金目的などの質問に回答する

出金目的などのいくつかの質問が提示されます。自分の状況に合った適切な項目を選択しましょう。

全ての質問に回答すると、出金内容が表示されます。確認して二段階認証コードを入力してください。

これで仮想通貨の出金申請は完了です。

XRP・XEMなどの通貨はタグの入力が必要

XRPやXEMなどの一部通貨は、出金アドレスを登録する際にタグ（ラベル）を入力できます。

タグは、送金された通貨が自分のものであることを識別するためのものですので、入力してから送金しましょう。

タグは出金先アドレスの欄に表示されていますので、そちらでご確認ください。

ただし、誤った入力をすると、送金が正常に完了せず資産を失う可能性があります。そのため、入力には十分注意してください。

BYBIT経由で国内取引所へ送金する場合

BYBITを経由して他の国内取引所に送金する場合は、以下の手順で送金します。

1. Binance JapanからBYBITに送金する
2. BYBITで受信を確認し、国内取引所に送金する
3. 国内取引所で着金を確認する

BYBITへ送金する際、BYBITから国内取引所へ送金する際には、手数料がかかります。手数料の負担を考慮し、送金を行いましょう。

1.Binance JapanからBYBITに送金する

まずは、Binance JapanからBYBITに仮想通貨を送金します。送金する際には、手数料が安くて国内取引所でも取り扱いの多い「リップル（XRP）」がおすすめです。

2.BYBITで受信を確認し、国内取引所に送金する

BYBITへの送金が無事に完了したことを確認し、その通貨を希望する国内取引所に転送します。

この際、送金先の国内取引所で取り扱っている通貨であるかどうか、そして送金に使うネットワークがその取引所で対応しているかを事前に確認することが重要です。

BYBITからの送金手順については、こちらの記事で詳しくまとめています。併せて参考にしてください。

3.国内取引所で着金を確認する

最後に、国内取引所に無事に送金できているかを確認しましょう。着金が確認できたら、送金は完了となります。

Binance Japanで出金できない・時間がかかる3つの原因

最後に、Binance Japanから日本円・仮想通貨の出金ができない、反映に時間がかかる場合の原因と対処法について解説します。

• トラベルルールによる送金の制限
• 反映されるまでに時間がかかっている
• 出金先のネットワークやアドレスが間違っている

トラベルルールによる送金の制限

前述したように、Binance Japanは国際的なトラベルルールに対応するため、「GTR（Global Travel Rule）」システムを採用しています。このシステムは、日本国内で一般的に使用されているシステムと異なるため、Binance Japanと日本国内の他の仮想通貨取引所との間で仮想通貨の送受信ができなくなっているのです。

そのため、国内取引所間での仮想通貨の移動を希望する方にとっては不便かもしれません。

しかし、トラベルルールの適用外の地域や、同システムに対応している海外の取引所やウォレットとは送受信が可能です。

BYBITなどの海外取引所を経由すれば、他の国内取引所へ資金を移動させることも可能ですので、ぜひ試してみてください。

反映されるまでに時間がかかっている

Binance Japanで日本円を出金する際、金融機関の営業時間内に出金を指示すれば、原則として当日中に反映されます。ただし、営業時間外の出金指示の場合は、反映が翌営業日以降となる点に注意が必要です。

また、利用する金融機関によっては出金処理に遅れが生じる可能性もあるので、その点も考慮しましょう。

出金先のネットワークやアドレスが間違っている

仮想通貨の出金が反映されない場合、間違ったネットワークや送金先アドレスを選択している可能性があります。送金時に選択したネットワークと送金先アドレスをチェックしてみましょう。

例えば、イーサリアム（ETH）を「ERC-20ネットワーク」で送る場合、受け取る側もイーサリアムERC-20ネットワークの選択が必要です。送金先がERC-20トークンを受け入れるよう設定されていない場合、トランザクションは失敗するか、資金が失われるリスクがあります。

誤ったネットワークやアドレスで送金すると、資金を取り戻すことはほとんど不可能になります。アドレスを入力する際には、手打ちではなくコピー＆ペーストやQRコードスキャンを活用して、ミスを防ぎましょう。

まとめ

Binance Japanは、「日本円の出金」と「仮想通貨の出金（送金）」が可能です。日本円を出金するには、まず銀行口座の登録が必要で、金融機関の営業時間内に出金申請を行うと、通常その日のうちに出金が反映されます。

仮想通貨の出金に関しては、トラベルルールに注意してください。トラベルルールとは、マネーロンダリング防止のために金融機関が取引情報を共有する規制です。

2024年2月時点、Binance Japanは国際的なトラベルルールに対応するために「GTR（Global Travel Rule）」というシステムを採用しています。このシステムは、日本国内で一般的に使用されているシステムと異なるため、他の国内取引所との間で仮想通貨の送受信ができない状況にあります。

もし、国内取引所へ仮想通貨を送金したい場合は、BYBITなどの海外取引所を経由する方法がおすすめです。詳しい手順は記事中で解説していますので、ぜひ参考にしてください。