Binanceステーキングのやり方を解説！仕組みや種類、銘柄、アプリも

海外大手の仮想通貨取引所Binance（バイナンス）では、国内の仮想通貨取引所よりも優れた利率で「ステーキング」が行えるのをご存知ですか？

Binanceはステーキング対応銘柄の数も豊富で、ステーキングの方法も3種類から選択可能。仮想通貨をローリスクで運用してインカムゲインを得るなら、ぜひ知っておいてほしいサービスです。

この記事では、Binanceのステーキングについて、やり方、仕組み、種類、銘柄などを解説します。

Web・アプリのどちらにも対応していますので、ぜひこの記事を参考にBinanceでステーキングを始めてみてください。

Binance（バイナンス）のステーキングとは？その仕組みも解説

ステーキングとは、仮想通貨を長期保有して利回りを得る仕組みのことです。

対象の仮想通貨をウォレットで保有することにより、ブロックチェーンを維持するためのオペレーションに参加が可能となり、その報酬として利回りを得られます。

つまり、ステーキングという制度を利用すれば、保有している仮想通貨を元に「利子」というインカムゲインを得ることが可能になります。例えば、SOLでステーキングを行えば、報酬としてSOLを受け取れるといった感じです。

やることは「仮想通貨を保有しているだけ」ですので、上手く活用すれば取引が苦手な方でも資産を増やしていける可能性を秘めています。

ステーキングで利益を得られる仕組み

ステーキングの対象銘柄は、主に「Pos」と呼ばれるブロック生成技術を採用した銘柄です。Posとは、「対象の通貨を保有することでブロックチェーンの検証を行い、新規ブロックを生成できるコンセンス・アルゴリズム（取引承認方法）」のこと。

例えば、「SOL」や「SUSHI」などの通貨がこれに当たります。

ステーキングの報酬は、対象銘柄を保有している数量や期間に応じて支払われます。マイニングなどとは違い、一般の方でも簡単に参加できるのが特徴です。

Binanceで可能なステーキングの種類と対応銘柄

Binanceには、3種類のステーキング制度が用意されています。それぞれ特徴や対応銘柄が異なりますので、下記で順番に解説いたします。

• 定期ステーキング
• DeFiステーキング
• ETH2.0ステーキング

定期ステーキング（対応銘柄100種類以上）

対応銘柄	100種類以上（SOL・SUSHI・ADA/SANDなど）
年間利率	通貨により異なる
選択できる期間	15日・30日・60日・90日

定期ステーキングは、対象の仮想通貨を一定期間専用の専用ウォレットに預け入れ、その期間に応じて報酬を得られる仕組みです。預け入れしている期間が長ければ長いほど、より報酬を得ることができます。

対応銘柄は、2022年9月時点で100種類以上。利率は、通貨により異なります。そのため、ステーキングする際には、まずは通貨と利率を確認することが重要です。

また、定期ステーキングの期間は、基本的に「15日・30日・60日・90日」から選択できます。銘柄によって選択できる期間が「15日・30日」のみであったり、「30日・60日・90日」であったりと変動的となっていますので、こちらも随時確認してください。

注意点は、定期ステーキングは預入期間が満了となるまで、専用ウォレットから引き出すことができないという点です。その分、高利回りとなっていますが、こうした注意点も理解しておきましょう。

DeFiステーキング（対応銘柄は10種類以上）

対応銘柄	100種類以上（SOL・SUSHI・ADA/SANDなど）
年間利率	通貨により異なる
選択できるタイプ	・ロックタイプ ・フレキシブルタイプ

DeFiステーキングとは、Binanceを介してDeFi（分散型金融）プロジェクトに参加し、預入期間に応じて報酬を得られる仕組みです。

個人では参加することが難しいDeFi商品ですが、Binanceが代行することで初心者の方でも簡単に参加できるようになっています。

BinanceのDeFiステーキングの種類は、以下の2種類です。

ロックタイプ	一定期間預け入れることで高利率の報酬を得られる。しかし、一定期間引き出し不可
フレキシブルタイプ	いつでも引き出し可能ですが、利率が低い

一定期間ロックするタイプといつでも引き出し可能なタイプ、お好みの方法を選択してみてください。

ETH2.0ステーキング（対応銘柄はETH））

対応銘柄	ETH
年間利率	最大5.2%
選択できるタイプ	・ロックタイプ ・フレキシブルタイプ

ETH2.0ステーキングは、イーサリアム（ETH）に限定したステーキングです。

イーサリアムは、今後セキュリティと分散化を犠牲にすることなく、ネットワークのスケーラビリティ、スピード、効率性、持続可能性を向上させることを約束しており、そのバージョンアップを支えるために行われています。

ETH2.0ステーキングに参加すると、最長2年ほどはETHを引き出すことができませんが、BinanceではETH2.0ステーキングの参加者に対し、「BETH」というETHと同価値のトークンを発行することで、この問題を解消しています。

ステーキング中にETH自体を引き出すことはできないものの、代わりに発行された同価値のBETHを取引や出金に使用できるため、長期間のステーキングでも安心して預け入れできますね。

※ただし、ステーキング期間中のBETHの価値は、ETHを1とすると0，95程度となります。ステーキング中に売却すると、その分だけ損をしてしまうことになりますので、注意してください。

ステーキングが終了した時点で、残っているBETHとETHを引き換えることになります。BETHを使用していなければ、満額のETHが受け取れる仕組みです。

Binanceステーキングのやり方

ここからは、Binanceで提供されている3種類のステーキングについて、それぞれのやり方を解説していきます。

• 定期ステーキング
• DeFiステーキング
• ETH2.0ステーキング

必要なもの

いずれのステーキングについても、以下の2点が必要です。

• Binanceの口座
• ステーキングする仮想通貨

ステーキングをするには口座開設が必須となりますので、口座を保有していない方は、口座開設を行いましょう。

Binanceの口座開設には、以下の3点が必要となります。

• メールアドレス
• 本人確認書類（運転免許証・マイナンバーカード・パスポート）
• 自分の顔写真の撮影

口座開設をするだけなら本人確認なしでも可能ですが、取引やサービスを利用するには本人確認が必須です。口座開設時に、本人確認も行ってしまいましょう。

口座開設ができたらBinanceに入金を済ませ、ステーキングする通貨を用意しましょう。ステーキング画面からでもコンバート（無料の両替機能）を利用して準備することは可能ですが、その場合もコンバート元となる仮想通貨で資産を保有していることが条件となります。

「定期ステーキング」のやり方

定期ステーキングの手順は、以下の通りです。

1. 「ステーキング」を選択する
2. 「定期ステーキング」から通貨を選択する
3. 注文画面にて入力する

1.ステーキングを選択する

Binanceにログインしている状態で、トップページ上部にある「収益」にカーソルをあて「ステーキング」を選択します。

2.「定期ステーキング」から通貨を選択する

ステーキングのページが表示されたら、「定期ステーキング」からステーキングしたい通貨を選択してください。売り切れの通貨は選択できなくなっています。

この時に「期間」を選択すると、以下のように「推定APR（利率）」が変動します。チェックしてみてください。

ステーキングする期間を長くすると、利率も上がるのが分かりますね。

ステーキングしたい通貨が決まりましたら、「今すぐステーク」をクリックしてください。期間は後からでも変更可能です。

3.注文画面にて入力する

ここでは「WOO」を選択して解説します。注文画面にて「期間」を選択し、「ロック金額」を入力。

入力すると右側の「推定利息」に利率が表示されますので、確認をして利用規約の同意にチェックを入れ、「承認」をクリックしてください。

これで、定期ステーキングの注文は完了です。

「DeFiステーキング」のやり方

DeFiステーキングの手順は、以下の通りです。

1. ステーキングを選択する
2. 「DeFiステーキング」から通貨を選択する
3. 注文画面にて入力する

1.ステーキングを選択する

定期ステーキングと同様に、　Binanceにログインしている状態でトップページ上部にある「収益」にカーソルをあて、「ステーキング」を選択します。

2.「DeFiステーキング」から通貨を選択する

ステーキングのページが表示されたら、「DeFiステーキング」からステーキングしたい通貨を選択してください。売り切れの通貨は選択できなくなっています。

この時、「期間」を選択すると「推定APR（利率）」が変動しますので、チェックしてみてください。

ステーキングしたい通貨が決まったら、「今すぐステーク」をクリックします。期間は後からでも変更可能です。

3.注文画面にて入力する

今回は、「BUSD」を選択しました。注文画面にて「種別」を選択し、「ロック金額」を入力していきます。なお、種別をフレキシブルにすると、1日からでも預け入れが可能です。

最後に右側の画面の下部にある利用規約の同意にチェックを入れて、「承認」をクリックしてください。

これで、DeFiステーキングの注文は完了です。

「ETH2.0ステーキング」のやり方

ETH2.0ステーキングの手順は、以下の通りです。

1. ステーキングを選択する
2. 注文画面にて入力する

1.ステーキングを選択する

Binanceにログインしている状態で、トップページ上部にある「収益」にカーソルをあて「ETH2.0」を選択します。

ETH2.0のページが表示されたら、「今すぐステーク」をクリックしてください。

2.注文画面にて入力する

注文画面にて「ステーク金額」を入力し、配布されるBETHの数量を確認します。間違いがなければ右側のページの下部にある利用規約の同意にチェックを入れ、「確認」をクリックしてください。

これで、ETH2.0ステーキングの注文は完了です。

スマホアプリからBinanceのステーキングを始める方法

Binanceでは、スマホアプリからもステーキングの操作が可能です。

操作はWeb版とほぼ同じではありますが、手順を紹介していきます。

「定期ステーキング」「DeFiステーキング」の始め方

まずは、アプリのトップページにある「もっと見る」をタップしてください。

次に「ステーキング」をタップします。

「定期ステーキング」「DeFiステーキング」のどちらかを選択し、ステーキングしたい通貨を選択します。

選択した通貨の注文画面で期間や金額を入力し、注文を確定してください。

ETH2.0ステーキングの始め方

まずは、アプリのトップページにある「もっと見る」をタップします。

次に、少し下にスクロールしていき、「稼ぐ」のジャンルから「ETH2.0」をタップ。

すると、ETH2.0のステーキングのページが表示されますので、「今すぐステーク」をタップしてください。

注文画面にて「ステーク金額」を入力し、配布されるBETHの数量を確認します。間違いがなければページ下部にある利用規約の同意にチェックを入れ、「確認」をクリックしてください。

以上で、完了となります。

Binanceステーキングの3つの特長

Binanceのステーキングには、以下3つの特長があります。ステーキングを始めようか迷っている方は、ぜひチェックしておきましょう。

• ステーキングに対応した銘柄が多い
• 国内のステーキングよりも利率が高い
• ローリスクで簡単に運用できる

ステーキングに対応した銘柄が多い

Binanceのステーキング対応銘柄は、非常に多いです。2022年9月時点で、定期ステーキングは100種類以上、DeFiステーキングでは10種類以上の銘柄に対応しています。

国内の仮想通貨取引所の場合、ステーキングに対応している銘柄は多くても10種類前後ですので、その差は歴然と言えるでしょう。

より多くの銘柄に分散してステーキングをしたい方、日本ではマイナーな通貨でステーキングをしたい方におすすめです。国内のステーキングよりも利率が高い</h3>

Binanceのステーキング利率は、国内の仮想通貨取引所が提供する利率よりも高く設定されています。

国内では、取引所や銘柄にもよりますが年利1％〜8％が相場です。しかし、Binanceのステーキング利率は年利20％を超えるケースも多く、年利30％を超える銘柄も珍しくありません。

例えば、「CAKE」という銘柄の2022年9月時点における「90日間のステーキング」の利率は、年利49.86％です。

より高い利率でステーキングをしたい方は、ぜひチェックしてみてください。

ローリスクで簡単に運用できる

ステーキングは、保有しているだけで安定して利益を得られる方法です。

そのため、仮想通貨の売買やレバレッジ取引などと比べて大きく資産を失うようなリスクも低く、初心者の方でも簡単に運用することができます。

短期トレードで利益を上げるには価格の上下をうまく捉える必要がありますが、長期目線なら比較的ローリスクで安定した利益を見込めるのではないでしょうか。

もしあなたが「長期ガチホ」派なら、ただ保有しているよりステーキングがおすすめです。長期的な通貨の値上がりを待ちながら、インカムゲインを得ることもできます。

ステーキングを行う時の注意点

最後に、ステーキングを行う際の注意点をまとめました。

• ステーキングの枠が売り切れの場合がある
• ロック期間中は仮想通貨を取り出せない
• 取引所がハッキングに遭った場合は引き出せなくなる恐れも

ステーキングの枠が売り切れの場合がある

Binanceのステーキングには枠が設定されており、人気の銘柄の枠は売り切れてしまっている場合があります。

売り切れの銘柄は「売り切れ」と表示されていますので、ステーキングを始める前に確認しておきましょう。

ロック期間中は仮想通貨を取り出せない

Binanceの定期ステーキングでは、ステーキング期間中に預け入れしている仮想通貨はロックされています。そのため、引き出すことができません。

もし仮に、ステーキングしている通貨の価格が暴落してしまった場合でも、預入期間終了までは引き出すことができなくなっているのです。

そのため、タイミングによっては損失を出してしまう可能性もあります。ステーキングをする時は、ステーキングしたい銘柄や仮想通貨市場全体の動向なども注視してスタートするのがおすすめです。

取引所がハッキングに遭った場合は引き出せなくなる恐れも</h3>

これはBinanceに限ったことではないのですが、ステーキングしている取引所がハッキングなどの被害に遭った場合、資金を引き出せなくなるリスクもあります。

Binanceは世界最大手の仮想通貨取引所でセキュリティ対策もしっかりしていますが、可能性は0ではないことだけは認識しておきましょう。

まとめ

Binanceで提供されているステーキングとは、仮想通貨を長期保有して利回りを得る仕組みのことです。

Binanceのステーキングには、以下の3種類のステーキングが用意されています。

• 定期ステーキング
• DeFiステーキング
• ETH2.0ステーキング

それぞれ特徴や対応銘柄は異なりますが、仮想通貨を預入しているだけでインカムゲインを得られるという仕組みに変わりありません。

Binanceのステーキングは国内の取引所で提供されているステーキングよりも利率も高く、対応銘柄も非常に多い点が特徴です。

国内では年利1％〜8％ほどの利率でしかステーキングできませんが、Binanceなら20％、30％を超える銘柄もあります。ステーキングを考えている方は、ぜひチェックしてみてください。

【出典一覧】

• https://www.binance.com/ja