ぐわんげ

物語

時は室町末期、場所は東の国、
式神という能力を身につけた者の物語り・・・
まだ自然を敬い、妖怪を信じ、夜の闇を恐れていた頃
人は怪しげな能力を身につけていた。

その能力とは式神という神を己の中に棲まわし、
それを意のままにあやつるというもので、
式神使いは多くの者に恐れられた。
しかしその式神使いには恐ろしき伝えがあった。
その伝えとは、己の体に式を宿した日から数え一年で
その者は神に命を吸われるであろう。
しかしその一年の内に木火土金水それぞれの方角、
それぞれの季節に習った地所を訪れ、
神々を倒し呪符を集め、そして黄泉への扉を開いて
そこにそびえる獄門山の神を討てば
呪いから解き放たれるであろうというものだった。

己の体を朽ち果てさせるかわりに力を授ける諸刃の剣、式神。
飲み込まれるも、利用するも
それを使うものの能力次第。
今、三人の式神使いが試練に挑もうとしていた。
それぞれの想いを胸に秘め・・・。

シシン編

小雨編

源助編


ぐわんげメインへ戻る