 |
本名不祥。出生地不詳。
夜叉総帥ミズ・ガラの有能にして忠実なマスコットである。
孤児であった彼女は幼い頃から施設に
身を寄せていたが、その秀でた能力と
不幸な境遇に惹かれたガラ婦人に引き取られ、
共に日本へ渡って来たと言われている。
事故で家族を失った、
将来を悲観した両親に捨てられた、
ロシアのESP養成機関のサンプルだった、
など出生について色々と取り沙汰されては
いるものの、その真相を知るのは、唯一
彼女が心を許したガラ婦人その人のみである。
生まれながらにして視力はほとんどなく
そのためか発達した感覚で半径20m以内に
存在するすべてのものを認識・攻撃するという
能力を備えた夜叉屈指のESP者であり
同時にガラ婦人の精神バランスを保つ
キーパーソン的な存在でもある。
視力をほとんど失っているとはいえ
微かな機能を残した眼球をあえて外したのは
現世(うつしよ)の「汚れたのも・醜きもの」を
視界から排除したいというアリス本人の意志と
戦闘の恐怖感から少しでも解放してやりたい
というガラ婦人の優しさからである。
13回目の誕生日に自殺。原因は不明。
だがその7年後、クローン技術を手中に納めた
夜叉はガラ婦人の指示の元、アリスの再生に
成功し総本部のセキュリティーコマンドとして
配備する。
尚、マスターとなったアリス本体の亡骸は 当時の姿のまま、ガラ婦人の特別室に 安置されているという。 |